ラマザン祭で働く人々に関する10の質問
2020年05月21日付 Hurriyet 紙

ラマザン・バイラム中に4日間の外出禁止令が発令された。ラマザン・バイラムの祝日が外出禁止となったことで、働く人々は様々な疑問を持っている。バイラムの休みは有給年次休暇から引かれるのだろうか、外出禁止で雇用者は従業員に給料を支払うのかどうか、などの質問が挙げられている。短期で給与を受け取る労働者もバイラム休み中に給与が出るのかどうか気にかけている。それでは、外出禁止令が発令されたラマザン・バイラム期間中の、働く人々の有給及び給与に関する権利に関する質疑応答を見ていこう。

1. 従業員が年次有給休暇を取得しており、この有給がバイラム祝日と重なる場合、バイラム祝日は年次休暇から引かれるのか?
国民の休日と週休は有給のうちに数えられない。バイラム祝日は年次休暇には含まれず、有給の日数から引かれない。

2. 祝日の間、外出禁止令が実行されるが、これらの日は年次休暇から引かれるのか?
外出禁止令が実行される日数が、年次休暇から引かれるのかについてはまだ定かではない。労働法は様々な状況における年次休暇の扱いを定めているが、外出禁止に関するものは明記されていないからだ。しかしながら、年次休暇の条件も同法で定められており、この条件外の運用はできない。この解釈では、外出禁止によって仕事に行けない日は、年次休暇として消化されない。外出が禁止された日について、雇用者は振替勤務を命じることができる。振替勤務の(有効)期間は4カ月である。

3. バイラム休みに在宅ワークをする人々の権利に違いはあるのか?
リモートワークに関しては完全な線引きがされていない。リモートワークに関して、従業員と雇用者の間で新たな契約がされてなければ、給与や有休に関する条件も含め、現在の雇用契約の条件がそのまま適用される。よって、従業員がリモートでラマザン・バイラムの期間も働くのであれば、現在の雇用契約における給与条件が適用される。残業代も支払われる。この解釈において、雇用者の要望あるいは仕事の必要性に応じた時間外労働も、労働法における時間外労働条件が適用される。

4. 外出禁止の期間、雇用者は無給休暇を与えることが出来るか?
雇用者が希望していて、従業員との合意があれば可能である。

5. 外出禁止の期間、雇用者は給料を払うのか。外出禁止令がバイラム祝日と重なった場合、給与に関する影響はあるのか。
外出禁止令の施行期間に、雇用者は従業員に無給休暇を与えたり、外出禁止のため従業員に出勤を控えさせた場合でも、従業員に給料を全額支給しなければならない。この条件は、バイラム祝日と重なっても変わらない。

6. 外出禁止令下で日雇いの労働者に給料は支払われるのか。
雇用者は、外出禁止の日も日雇い労働者に給料を支払う。

7. 従業員の有給が全て使われていた場合、コロナウィルスのため、雇用者は来年分の有給を使わせることはできるのか?
法令でこのような定めはない。まだ取得していない有給を、前倒しして使わせることはできない。雇用者はこれを従業員に要求することはできない。

8. 給与を短期で受け取る労働者へは、ラマザン・バイラムの祝日にも支払いが行われるのか。
事業所の活動を完全に中止し、短期給与支払いを適用して労働者へ支払われていたなら、バイラム休みの間であっても短期労働給与が支払われる。

9. 事業所が活動を縮小し、短期給与支払いを利用していれば、労働者はバイラム祝日にも給与が受け取れるか。
もしも従業員がバイラムの祝日に働くなら、給料に加えて休日出勤手当ももらえる。

10. 外出禁止令下で雇用者は従業員に、「年次休暇を使え」、または「無給休暇をとれ、給料は渡さない」などと言えますか?
雇用者は従業員にこのような選択肢を提示できない。無給休暇を与えても給料は払わなければならない。

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( 翻訳者:山下鈴奈 )
( 記事ID:49134 )