ザリーフ外相、国連事務総長に警告書簡
2020年05月17日付 Iran 紙


 米国政府当局がベネズエラに向かうイラン産燃料タンカーに妨害を仕掛け脅そうとしているとの一部の報道を受け、わが国のモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外相は、米国がイラン産燃料のベネズエラへの輸送に介入し、混乱を生じさせて妨害するためにカリブ海域に海軍を派遣したことに関し、アントニオ・グテレース国連事務総長に警告書簡を送った。

 ザリーフ外相はこの書簡で、アメリカの違法かつ危険で挑発的な脅迫を、ある種の海賊行為であり国際社会の安全保障と平和に対する多大なる脅威であるとし、アメリカは世界で行っている理不尽な行為から手を引き、国際法の支配、特に公海での航行の自由を尊重しなければならないと強調した。

 外務大臣は、あらゆる違法な措置の結果に対するアメリカ政府の責任にふれつつ、こうした脅迫行為に対抗して適切かつ必要な措置を採ることはイランの権利であると強調した。

 この書簡の送付の後、セイエド・アッバース・アラーグチー政治担当外務次官も、米国によってもたらされうるイラン船籍タンカーへのあらゆる脅威に関し、イラン・イスラーム共和国の真剣な警告をアメリカ政府に伝えるよう求めた。

 アラーグチー外務次官は、イランとベネズエラの通商関係は完全に合法であるとし、続けて、米国による強制的な措置、またはその他のごろつきじみた行動は、航行と国際貿易の自由及びエネルギーの自由な流通に対する脅威であり、海賊行為であることの明白なる現れにして明らかな国際法違反、かつ国際連合憲章に記された目的と原則に反するものとみなされる、と述べた

 政治担当外務次官は、イランの石油タンカーに対するいかなる脅迫もイランからの迅速かつ決定的な対応に直面し、アメリカ政府がその結果の責任を負うことになるだろうと警告した。

 スイス大使も、アラーグチー外務次官の言葉を直ちに米国政府当局に伝えると発表した。

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( 翻訳者:NA )
( 記事ID:49220 )