リビア:ハフタル氏の敗北はリビアに新たな政治的・軍事的空白をもたらす(2)
2020年06月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

▪ニューヨーク・タイムズ:ハフタル氏の損失はリビアに新たな政治的・軍事的空白が出現する余地を与える(2)

【ロンドン:本紙】

リビア人部隊同士の争いの勃発は、リビアで諸外国が全ての勢力に資金、武器、傭兵を供給する地域的・国際的な代理戦争へと発展した。そしてリビアは時が経つにつれて東西に分断された国となり、ハフタル陣営が東部のベンガジを、国連によって承認された国民合意政府が西部のトリポリを支配した。さらに、トルコは戦艦や無人航空機、シリア人戦闘員たちを配備し、その結果、国民合意政府に属する部隊がハフタル氏に敗北をもたらす一連の勝利を収め、ハフタル氏の部隊は西部を脱出し東部へと逃げたのだ。

さらに、今週の始めにトリポリ空港を奪還した後、国民合意政府部隊はタルフーナ市へ進軍し、同市を金曜日(5日)に制圧した。ハフタル氏の戦闘員たちは、ロシアのヘリコプターと軍事防衛システム、さらには巨大な弾薬庫を放棄して退散した。また土曜日(6日)までに、国民合意政府部隊は首都トリポリから東に230マイル離れたスルト市へ到着したが、リビアの複数の報道筋によると国民合意政府部隊はミサイルと無人航空機による攻撃にあったという。なお、ハフタル氏の部隊が退散した後、トリポリ南部やシャラーラ油田での石油生産が開始されたという。

(後略)

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( 翻訳者:武田ほのか )
( 記事ID:49280 )