メフメト2世肖像画、競売へ
2020年06月16日付 Milliyet紙


ナショナルギャラリーで常設展示されている美術作品の中にオスマン帝国の君主メフメト2世に関する肖像画がある。今日まで伝わる彼の三点の原物の肖像画のうちの一つが、イギリスの首都ロンドンにある世界的に有名なクリスティーズ・オークションサロンが6月25日に開催するオークションで40-60万ポンドほどの価格で売り出される。

オスマン帝国時代に最も影響力のあった君主であるメフメト2世の、イタリアの画家ジェンティーレ・ベッリーニにより1480年に描かれた肖像画が、イギリスの首都ロンドンの世界的に有名なクリスティーズ・オークションサロンが6月25日に催すオークションで40-60万ポンドほどの価格で売り出される。

オークションでは、ヴェネツィアの画家ジェンティーレ・ベッリーニのアトリエから出た油絵の肖像画がバイヤーに売り出される。征服王メフメト2世の隣にもう一人の人物が描かれている「唯一の肖像画」という特徴を持つこの作品は、オークションで最も関心を集めるものの一つとなるだろう。

■40-60万ポンドで売り出される

この絵は、メフメト2世が自身の治世(1432-1481年)の時代に描かせ、今日まで伝わる三点の油絵の肖像画の中の一つであり、40-60万ポンドの間の値段で売り出されると予想される。

■競売はCovid-19が原因で二カ月延期

このオークションに関してデミローレン通信社に語ったロンドンにあるクリスティーズ・オークションサロンのイスラム・ヒンドゥー美術責任者であるサラ・プランブリー氏は、6月25日に開催されるオークションで売り出される作品について明らかにした。プランブリー氏はオスマン帝国の壮麗な君主達のひとり、メフメト2世の肖像画がコレクション内の最も重要なものの一つであると述べ、コロナウイルス(Covid-19)の流行対策のため二カ月前から閉鎖されていたサロンが今回のオークションとともに再開されると語った。

■プライベートコレクションの中の最新例

プランブリー氏は「この絵は、イスタンブルを征服したメフメト2世の自身の治世か、それに近い時期に作られ、プライベートコレクションとして今日まで伝わった三点の肖像画のうちの一つである。これはとりわけ特別な肖像画である。君主の隣にもう一人の人物が見える。この人物が誰であるかはまだ分かっていない。この人物が三人いる息子のうちの一人であると言われているが、二人の間の年齢差が僅かであることがこの説に信憑性を与えない」と述べ、続けてこう語った。

「他の見解は、この人物は髭が剃られていて白い肌であることからヨーロッパの人であるかもしれない。加えて、もう一人の人物が、オスマン帝国の経験上の規則でいうと、君主と同じ大きさで描かれていることもかなり特殊である。メフメト2世は美術及び西洋美術に敬意を表していたことで知られている。自身でも自画像も描いていた。しかしこれらがどこにあるかのかわからない。この肖像画は今日まで伝わる貴重なものの一つである。このような作品をオークションで売り出すことにとても興奮している。46万ポンドほどの値段で売り出されると予想している。プライベートコレクションの最新の事例として出品できることを嬉しく思っている。」

■絵画の物語

ルネサンス時代に関心があったことで知られるメフメト2世は、イタリアの画家ジェンティーレ・ベッリーニ(1429-1507年)を1479年にイスタンブルに招待し、絵を描くことを許可する前にベッリーニの才能を確かめるため、宮殿で様々な人の肖像画を描くことを望んだと明らかになっている。

また、1481年までイスタンブルに滞在したヴェネツィアの画家ベッリーニの最も重要な作品の一つとして認められているメフメト2世の肖像画の右下には、ラテン文字で1480年11月25日と書かれていることも注目される。

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(翻訳者:岩坂翼)
(記事ID:49335)