乳製品を摂取することで糖尿病や高血圧のリスク低下へ
2020年05月29日付 Jam-e Jam 紙


 研究者たちは、1日に少なくとも2度乳製品を摂ると糖尿病や高血圧症にかかるリスクが低下することになると気づいた。

 メフル通信によれば、より多くの乳製品を食べると、糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームになるリスクが低下するという。

 この調査の被験者たちは、アルゼンチン、バングラデシュ、ブラジル、カナダ、チリ、中国、コロンビア、インド、イラン、マレーシア、パレスチナ[訳注:パレスチナについては現在137カ国から国として承認されており、イランは1998年2月4日に承認している]、パキスタン、フィリピン、ポーランド、南アフリカ、サウジアラビア、スウェーデン、タンザニア、トルコ、アラブ首長国連邦、ジンバブエの世界21カ国の、35歳から70歳までであった。

 12ヶ月間にわたりアンケート方式で被験者たちから普段の乳製品摂取状況を評価した。乳製品は牛乳、ヨーグルト、ドゥーグ[本来乳清を原料とする発酵飲料だが、ヨーグルトを水で薄めた飲み物]、チーズ、そして乳製品から作られた食べ物からなり、高脂肪なものから(1〜2%の)低脂肪なものというカテゴリに分類された。

 バターとクリームは別々に評価された。なぜなら一部の国々において、これらの食品は一般的に消費されないからである。

 個人の薬の服用歴、処方薬の服用、修学レベル、喫煙、ウエストのサイズ、体重と身長、血圧と空腹時の血糖値に関する情報も収集された。

 研究者たちは、低脂肪乳製品を摂取する場合、あるいは適度に高脂肪乳製品を摂取する場合を除いて、頻繁に高脂肪乳製品を摂取すると、メタボリックシンドロームの大きな要因になることを証明した。

 研究者たちによれば、1日に最低でも2度乳製品を食べることで、メタボリックシンドロームのリスクが24%低下した。この関係は、高脂肪乳製品を[上述のように適度に]摂取した時の方が、低脂肪乳製品を摂取した時と比べて大いに顕著であった。

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( 翻訳者:IO )
( 記事ID:49338 )