シリア:政権がイドリブにおける新たな攻撃に向け動員を開始
2020年06月16日付 al-Quds al-Arabi 紙


■シリア政権はイドリブにおける新たな攻撃のために兵を動員し、「トルコの静寂」の信憑性に疑問を呈する

【アンタキヤ:本紙】

シリアの政権はしばらく前からジャバル・ザーウィヤとサフル・ガーブに兵力を結集させている。同政権が述べるところの「イドリブ地域の制圧に向けた新たな作戦」に対する準備としてである。また同政権は、こうした兵力結集の様子を撮影し、これらの写真を公式の媒体を通じて公開した。

一方、この件に関連するロシアの立場は曖昧かつ不明瞭であるように思われる。なぜなら、公式であるとされる声明のほとんどが、いまだモスクワのロシア国防省ではなく、フマイミームのロシア和解センターによって発表されたものに始終しているからだ。

研究者であるムハンマド・ヌール氏は、政権による兵力結集、破壊、塹壕掘りといった行動は、少なくともこれらが公開されているという点で、良い兆候を示すものであると捉えている。

同氏の見解によれば、こうした動きはすべてトルコによる直接的な監督のもとで実施されているものであるという。なぜならラバート地点は、(事実上トルコ軍の兵舎へと変化した)ジャバル・ザーウィヤ地域内に存在するトルコ軍の複数基地に直接結びつくようになったからである。

(後略)

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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:49339 )