シリア:ジェフリー特使はアサド政権の軍事的打倒の可能性を改めて否定
2020年06月22日付 al-Mudun 紙


■ジェフリー特使:アサド政権を変革するという選択肢は軍事的なものではない

【n.p. : 本紙】

ジェームス・ジェフリー米国シリア特使は、合衆国が国連によって起草されたシリアにおける政治プロセスを推進することを目指しており、体制転換を行ったり、いかなるものとも個別の取引を行ったりすることはないと述べた。

同氏は、月曜日にワシントンにて中東研究所が準備したビデオ会見において、次のように述べた。「我々はシリアでの体制転換を目論んではいないと私が言うときは、それはアメリカまたは国際的な軍事行動による体制転換を指している」。また「もしシリア国民が、国連安保理決議2254号に基づくところの体制転換を望んでいるならば、それは彼らの決定である。だれがシリアを指導するかを決めることはシリア国民に委ねられており、目下のところ彼らには発言権がない。しかしながら、当政治プロセスは彼らに対してそれを実現するための機会を充実させるだろう」と付け加えた。

ジェフリー氏は、「シーザー法」について、その可決が上院と下院による圧倒的多数によって承認され、そのことは非常に重要なことであるとした。なぜなら、これはシリアに対するアメリカの政策が、右派から左派、共和党から民主党、というアメリカの現体制を構成するすべての階層に支持されていることを反映しているためだという。また、彼は「シーザー法の立法化は我々に対してより多くの手段を与え、それよってアサドとその家族を援助する側近たちを追及することができる」と述べた。

加えて「(それらの制裁においての)我々の目的は、シリア経済に打撃を与えることではない、アサドこそがそれを実行するより大きな力をもっている」とも述べた。

(後略)

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( 翻訳者:宮川寛人・中村優世・吉永伊吹 )
( 記事ID:49390 )