アラブ首長国連邦:併合に関するイスラエルへのアドバイス(1)
2020年06月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


■UAEによる黄金のアドバイス 実質的な正常化に対するシンボリックな併合

【ロンドン:本紙】

「併合か(訳注:イスラエルとの関係)正常化か」、今月(6月)初旬にイスラエルの「イディオット・アハロノート」紙が掲載したユースフ・オタイビ駐米UAE(アラブ首長国連邦)大使のメッセージはこれ以上なく明確だった。しかし、もし仮にイスラエル国首相が併合の概念の裏をかき、例えば当初に発表されていたような西岸地区やヨルダン渓谷地域の併合、その面積である30%のうち5%にも満たない入植地にイスラエル法を強制することを決定したとしたらどうだろうか。UAEは、占領国との正常化においてより広範で踏み込んだ対応を可能にするために、こうした措置(訳注:併合面積の減少)が行われることを待っているのだろうか。その対応とは、実際になされてきたコロナ禍との闘いにおける協働に関する嘘や、イスラエルの空港へのUAE機の着陸といった措置を大幅に超えるものである。

UAEが迅速かつ明確に正常化を遂行するにあたって具体的な口実を必要としていないことは、もはや誰にとっても秘密ではない。これはアブダビの中心で占領国の国歌が演奏され、イスラエルの政府高官に対しシャイフ・ザーイド・モスクへの訪問が許可されたことからも明らかである。

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( 翻訳者:堀嘉隆 )
( 記事ID:49435 )