イエメン:全ての当事者が殺害や拷問に関与(3)
2020年06月30日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イエメンにおける複数の非公式収容所にて全ての当事者が殺人と拷問に関与、うち最多は親UAE勢力

【ロンドン:本紙】

アビヤン県にある「安全ベルト」支配下の「10月7日」収容所では、拘留者たちは同報告書が記録した中で最悪の環境下に置かれていた。同報告書によると、ここでは食料・水の剥奪、無理やり自身の尿を飲ませる行為、金づちでの殴打、劣悪な体勢での座位の強制、性的虐待が行われていた。目撃者によると、複数の拘留者の遺体が病院付近の広場に投げ捨てられた。

同報告書には、フダイダ県内で女性拘留者1名が、フーシ派勢力からの虐待により流産したことが記載された。保守的な社会下で、女性拘留者が前に進み強姦や虐待の被害を公にすることは難しい。しかしAP通信社の報告書では、反体制派の支配地域で女性拘留者たちの強制失踪や強姦が拡大していることが示されている。

「ムワータナ」は全ての当事者に対し、イエメンで拡大している新型コロナウイルスへの感染する恐れがあることから、法律によらない収容下にある拘留者たちを解放するよう要請した。ファキーフ氏は「紛争の当事者らによる責任逃れの態度は大きな問題である。新型コロナウイルスにより、家族や被留置者たちにとっての現状は悪夢に転じてしまった」と述べた。

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( 翻訳者:中鉢夏輝 )
( 記事ID:49452 )