シリア:アヤソフィアのモスクへの変更に対するメルキト・カトリック総大司教の呼びかけ(1)
2020年07月11日付 Al-Nahar 紙


■グレゴリウス3世はムスリムに対し、アヤソフィアのモスク化というトルコ裁判所の決定に拒否するよう呼び掛けた

【国家報道機関:本紙】

メルキト・カトリック派アンティオキアと全東方、アレクサンドリア、エルサレム総大司教グレゴリウス3世は、アヤソフィア博物館をモスクに変更する決定に対し以下のようにコメントした。「今日レジェップ・タイイプ・エルドアン大統領は法令に署名されました。同法令は、イスラーム教徒がアヤソフィア博物館で礼拝が行えるよう発布されたものであり、トルコ最高行政裁判所が歴史的名所であるアヤソフィア教会のモスクへの変更を定めた判決を宣布したことを受けたものです。同教会は近代的また世俗的トルコの建国者アタチュルクの統治時代である1934年以来博物館であり世界遺産であり続けてきました。教会は神聖な場所であり、なおかつモスクも神聖な場所です。教会もモスクも礼拝を行う場所でもあります。私たちが教会を尊重しているように、また私たちはモスクを尊重しております」。

総大司教は以下のように付言した。「しかし残念なことは、モスクが政治の商品、道具と化してしまっていることです。すなわち、狂信性の表象であり、過激性への喚起であり、人々や国民同士の憎悪を引き起こすものです。これは感情を煽動する誘因となり、民衆の間で心理的あるいは民族主義的な障壁を打ち立てる要因にもなってしまっています」。

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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:49531 )