移民文学:イラン系フランス人作家が描く、移民アイデンティティー2020年NDS文学賞の受賞者が発表
2020年06月23日付 Milliyet紙


『マルクスとおもちゃの人形(トルコ語題:Marx ve Oyuncak Bebek』というタイトルの小説によってイラン出身のフランス人作家マリアム・マジディ氏が2020年のNDS文学賞を獲得した。

ノートルダム・ド・シオン・フランス高校とノートルダム・ド・シオン高校卒業生の会にによって2008年から開催されているNDS文学賞を今年、イラン出身のフランス人作家であるマリアム・マジディ氏が、『マルクスとおもちゃの人形』というタイトルの小説によって受賞した。バルシュ・トゥトゥ氏によってトルコ語に翻訳された小説は、プロフィル・キタプ出版社によって2018年に出版された。

審査員長のトムリス・アルパイ氏は、今年の受賞作品を以下のように紹介している。

母国から、母語から、近親の人たちからも離れて、その後に新しい国へと、異なった言語へと慣れ親しむこと、(その土地に)根を張ろうとする様々な努力のはざまで揺れ動くマリアム・マジディ氏は自分自身の言語を作りあげ、そして今日における移民の普遍的な葛藤を詩的な文体、機知に富んだユーモアの感覚そして力強いイメージとともに『マルクスとおもちゃの人形』という作品において緻密に語っている。マリアム・マジディ氏は、この作品によって2020年のNDS文学賞を受賞した。

■NDS文学賞受賞式典

毎年5月にフランスのトルコ大使館の援助を受けてフランス大使館公邸において開催されていた。しかしながら今年に発生した諸条件のために、更に今後の日程で作家の参加と共に開催される予定だ。

■『マルクスとおもちゃの人形』

マリアム氏は、まだ母親の胎内にいる時にイラン革命の勃発の時を体験している。6年後に、母親と共に、パリに移り住んだ父親の傍へと移り住んだ。それぞれ、互いに連鎖する最初の記憶に伴われて、マリアムが母国から切り離されること、家族から遠く離れること、フランス語を学ぶことによりペルシア語を次第に忘却することそして何年間にも渡って地中に葬ってきた母語を物語っている。

マリアム・マジディ氏は、個人的な冒険から出発をして東洋―西洋文明間のギャップを観察し、居場所やルーツをもたないことが人間の真のアイデンティティになりうる、という思惑へとその翼を広げている。


『マルクスとおもちゃの人形』は、作家のデビュー作であるにも関わらず、最初の小説であるもの以上のものをその中に内包している。読者は最初の一行からスタートをして

■マリアム・マジディ

1980年テヘランに生まれた。6歳の時に家族と共にパリに移り住んだ。パリの郊外と優雅な一角の中学校と高校において、そして運動機能発達に遅れのある子供たちに、精神障がい者たち向けに、中国とトルコ人の学生たちへ、収監者たちに対して教師をした後に、現在は外国人の子供たちに対してフランス語を教えている。4年間北京に暮らし、2年イスタンブルに暮らした。

自伝的小説である『マルクスとおもちゃの人形』は2017年のゴンクール処女小説賞の栄誉を獲得した。

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(翻訳者:堀谷加佳留)
(記事ID:49601)