イスラエル:ネタニヤフ首相への抗議がエスカレートし治安当局が対応に追われる
2020年07月28日付 al-Quds al-Arabi 紙


■抗議活動の拡大を受け、治安当局はネタニヤフ首相周辺の保安を強化

【占領下エルサレム:本紙】

イスラエル公安庁「シャバック」は、汚職容疑を原因とした、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の辞任を求める抗議活動がエスカレートしたことを受け、同氏周辺の治安対策を強化した。

イスラエル紙「ハアレツ」は月曜、以下のように述べた。「イスラエル公安庁は直近2週間の中で、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と同氏の家族を保護するためプロトコルの一部を修正した。これは占領下エルサレムのバルフォア通りにある首相官邸外での抗議活動が増加したこと、またデモ参加者、警察、同首相支持者の間で高まった緊張を受けての措置である」。

同紙は加えて「シャバック当局はまた、ここ数日における反ネタニヤフ首相のデモ参加者に対する暴力行為を懸念している」と述べた。

直近数週間、何千人ものイスラエル人が西エルサレムにある首相官邸の真向かいで、同首相の辞任を要求する多数のデモを行っていた。

これらのデモ活動に際し、デモ参加者と警官隊との衝突、デモ参加者とネタニヤフ首相支持者の衝突が発生した。

ネタニヤフ首相は現在、3件の汚職事件における収賄・背任・詐欺の容疑によって訴追されている。

政府の法律顧問であるアビカイ・マンデルブリット氏は昨年1月、ネタニヤフ氏が議会における免責を得ることに失敗した後、後者に対する起訴状を中央裁判所へ提出した。

イスラエル各紙が報道したところによると、同首相の審理には2年もしくは3年を要すると見込まれている。

(後略)

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( 翻訳者:伊藤隆 )
( 記事ID:49645 )