ナジャフの墓地ワーディー・アッサラームでの新型コロナウイルス犠牲者の埋葬
2020年07月27日付 Hamshahri 紙


 ナジャフ市[※イラク中南部の都市。初代イマーム・アリーの聖廟があり、シーア派の聖地の一つである。]郊外にあるワーディー・アッサラーム墓地[※「平和の谷」の意。イスラム教シーア派の墓地。]はイラク近現代史のあらゆる時期の様相が何らかの仕方で見られる場であり、今日新型コロナウイルスの犠牲者が歴史に刻まれる場である。

【ハムシャフリー電子版】AP通信によると、新型コロナウイルスによる死亡者数の増加とバグダードや他の都市の墓地への埋葬を防止する必要が生じたことを受け、ワーディー・アッサラーム墓地はイラク全土のCOVID-19犠牲者の埋葬地となった。ハシュド・アッシャアビー[※ハシュドゥッ・シャアビー(イラン支援のシーア派民兵組織)]の傘下で過去数年ISISと戦闘しているカターイブ・イマーム・アリー(彼の上に平安あれ)の構成員は過去4か月で3,000人以上の新型コロナウイルス犠牲者の遺体を新たなワーディー・アッサラーム墓地に弔い、埋葬した。

 ハシュド・アッシャアビーの殉教者統括部門の責任者の一人であるサルマド・ハラフ・イブラーヒーム氏は「いかなる宗教宗派の新型コロナウイルス犠牲者の遺体も、ワーディー・アッサラーム墓地に運ばれる。埋葬されるのムスリムだけではない。」と語る。イラクでは今日までに10万件を超える新型コロナウイルス感染症例が記録されており、そのうち4,122人が死に至っている。

 世界最大の墓地の一つであるワーディー・アッサラームはバグダードの160km南方に位置し、ナジャフ市やアミール・アル=ムウミニーン[※信徒たちの長]であったイマーム・アリー(彼の上に平安あれ)の聖廟に近いため、他の墓地を超える価値や名声がある。この報告の写真はアンマル・ハリール氏による。

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( 翻訳者:HM )
( 記事ID:49650 )