独自インタビュー ターリバーン政治事務所報道官「ターリバーンは戦争の勝者として対話に臨む/未だ停戦に合意せず/合意の相手は米国政府であってアフガン政府ではない」(1)
2020年08月15日付 Hamshahri 紙


“「平和」とはアフガニスタンでの40年の戦乱を経て、今日他のいかなる単語よりも多く聞かれる言葉である。過去40年間、次の世代、また次の世代のアフガニスタンの人々の運命を決めたのは「戦争」であり続けている。彼らは戦争の只中に生まれ、戦争の中で生き、祖国を追われ、そして命さえをも落とした。”

【ハムシャフリー電子版】モハンマドアミーン・ホッラミー記者-昨年のエスファンド月[訳注:西暦2019年12月]、米国とターリバーンが握手を交わして20年間の戦争を集結させるための和平合意に署名したとき、多くの人がアフガニスタンにおける戦乱の時代が終わることを期待した。しかし戦闘は続き、アフガニスタンが依然として複雑な問題であることは周知のとおりである。アフガニスタン人たちは、この20年間以前にもおよそ20年に渡って内戦やソ連の占領に巻き込まれていた。彼らは戦争に疲れており、近い将来に始まるとされているアフガニスタン間対話に注目している。在ドーハ・ターリバーン政治事務所のスハイル・シャーヒーン報道官は、この対話にターリバーンは戦争の勝者として参加すると述べた。同報道官は本紙の電話インタビューに応じ、政府の命運、統治体制の性質、女性の地位、ターリバーンの武器に関する課題については、アフガニスタン間対話の中で明らかになると語った。

―日曜日[西暦2020年8月9日]に、アフガニスタン和平協議のためのロヤ・ジルガの最終審議で可決された決議文は、25の条文からなり、その中に3つの重要な要求が含まれています。一つ目は対話が前提条件なしで直ちに開始されること、もう一つは即時停戦であり、3つ目はターリバーンがアフガニスタン政府と国民に対し、解放された囚人が再び戦場に復帰しないことを保証するというものです。ターリバーンはこの3つの要求を受け入れますか?

 我々が基本としているのはドーハ合意です。ドーハ合意では、アフガニスタン間対話が開始される前に5,000人のターリバーン兵が解放されなければならないことが明記されています。確かにジルガは招集され、これらの兵士を解放するために会議が行われました。[しかし]我々の考えでは、このロヤ・ジルガは非合法的であり、なおかつ正当性がありません。残りの400人の囚人はドーハ合意に基づき解放されるべきでした。我々の全ての行動はドーハ合意に基づいています。毎日ジルガを召集し、全ての問題をそこで議論することは不可能です。停戦についてもドーハ合意に記載されています。この合意によれば、対話が始まった際には、停戦についても話し合うことになっています。[このため、]停戦はアフガニスタン間対話の中で議論される対象の一つとなるでしょう。対話の中で話し合われるのであって、対話の始まる前ではありません。これらはドーハ合意に明記されています。ロヤ・ジルガが停戦について何を言っているのかは重要ではありません。[あらかじめ定められた]場所と時間で交渉します。

~(2)に続く~

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( 翻訳者:KMMK )
( 記事ID:49748 )