次期大統領候補、クルチダルオールの期待は?
2020年08月18日付 Milliyet 紙


ヒュリイェト紙コラミストのアブデュルカーディル・セルヴィ氏は、「アブドゥッラー・ギュル氏をなぜこれほど恐れているのか」というケマル・クルチダルオール氏の発言の政治的な反響と次期大統領の予測を記した。

セルヴィ氏の記事内の関連部分は以下のとおりである。

ジュムフリイェト紙のイペキ・オズベイ氏は共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首へ、「大統領候補としてアブドゥッラー・ギュル氏は全く思い浮かびませんでしたか」と尋ねた。クルチダルオール氏はもちろん、「全く思い浮かばなかった」とは答えなかった。しかし「ギュル氏は我々の大統領候補ではない」とも答えなかった。それどころか、ギュル氏をほのめかして、「ギュル氏をなぜこれほど恐れているのか」と述べた。

この状況で、「エルドアン大統領の旧友を大統領にするとはどのような政権党であるか」と明言したムハレム・インジェ氏は間違っているのだろうか。

クルチダルオール氏の大統領候補はギュル氏であった。ギュル氏とする計画をメラル・アクシェネル氏はつぶした。彼女自身が候補であったからだ。2023年の大統領選挙でもクルチダルオール氏の大統領候補はギュル氏であると見なされている。しかしCHP内では[イスタンブル市長]エクレム・イマムオール氏と[アンカラ市長]マンスル・ヤヴァシュ氏の名が挙がっている。またインジェ氏も、もちろんアクターとしている。

■アクシェネル氏の要因

あらゆる計算が2023年の大統領選に準じて行われている中、考慮に入れられていない点がある。民族主義者行動党党首のデヴレト・バフチェリ氏は驚きの態度を示して、アクシェネル氏に「戻ってこい」と呼びかけた。これをエルドアン大統領は強く支持した。しかしアクシェネル氏はこの機会を検討して、「人民連合」と「国民連合」の間でキーパーソンの役割を引き受ける必要があったが、逆に強く反発した。「彼らが私の頭に銃を突きつけても無理だ」とさえ述べた。アクシェネル氏がなぜこれほど強い反応を示したのか理解するため、舞台裏に耳をそばだてた。

「人民連合」の大統領候補者は明らかである。エルドアン大統領だ。メラル・アクシェネル氏が人民連合に移った場合、大統領候補となるのは諦めなくてはならなくなるだろう。しかし「国民連合」の大統領候補はまだ明らかではない。「バフチェリ氏とエルドアン大統領の呼びかけによりアクシェネル氏の影響力も強まった。アクシェネル氏は国民連合の候補者となる機会を得た。少なくとも自身でないとしても、望む人物を候補者とする力を取り戻した」と言われた。

ケマル・クルチダルオール氏は、ギュル氏を[候補として]考える程度にはメラル・アクシェネル氏の要因も頭にとどめておくべきであろう。

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( 翻訳者:岩坂翼 )
( 記事ID:49757 )