またまた?選挙の度に繰り返される「油田・ガス田発見」の報
2020年08月21日付 Cumhuriyet 紙

公正発展党(AKP)のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の「朗報」の発表のあと、この先何年もの間トルコの需要を満たす規模の天然ガス田が発見されたという話が再び話題となった。近年の歴史の中で、特に選挙の前に、多くの場所で天然ガス、石油、石炭のようなエネルギーが埋蔵されていることが確認されたというニュースをまとめた。

公正発展党(AKP)のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の「朗報」の発表のあと、この先何年もの間トルコの需要を満たす規模の天然ガス田が発見されたという話が再び話題となった。今回の情報が数年以内に現実となるかはわからないが、近年の歴史の中で、特に選挙の前に、多くの場所で天然ガス、石油、石炭のようなエネルギー田が発見されたという報道がされた。アクチャコジャ沖合で天然ガスが見つかったという話さえもここ数年で話題になった話である。

記者が編集したいくつかのニュースは以下の通りである。

1.ヒュッリイェト紙:アクチャコジャで天然ガス見つかる(2004年9月9日)
アクチャコジャ沖合で天然ガスが発見された。トルコ石油会社総局(TPAO)社長のオスマン・サイム・ディンチ氏は、アクチャコジャ沖合で行われた掘削の結果、黒海で初めてとなる経済的かつ・商業用の天然ガスを発見したと発表した。年末までに本格的な投資が行われ、天然ガスは地上へと運ばれることになるだろう。

2.ドアン・ハベル通信:アクチャコジャ、天然ガスのあとは石油への期待(2006年11月26日)
トルコ石油会社総局生産部副部長のメフメト・クル氏はトルコの黒海における初めての天然ガスの製造施設で(パイプの設置作業は)最終段階まで到達したこと、沖合のもっと深い部分で石油が発見されるであろうことを確信していると話した。

3.アナトリア通信社:黒海の天然ガス稼働(2007年5月20日)
エネルギー天然資源大臣のヒルミ・ギュレル氏は、アクチャコジャ沖合で発掘された天然ガスがトルコの家庭で消費される天然ガスの10%を供給できる予定だと話した。

4.サバフ紙:黒海で大油田を発見(2007年8月26日)
朗報は、前日、議会で大統領選の二巡目の投票が行われている最中に入ってきた。ムハッレム・サルカヤ記者は、ヒルミ・ギュレルエネルギー天然資源大臣が発表した朗報を記事にした。

5.サバフ紙:サカリヤで天然ガス発見(2009年5月15日)
カイナルジャ郡で、トルコ石油会社総局によって行われた地震調査の後、地域で天然ガスが発見され、採掘調査が開始された。トルコ石油会社総局は少し前に、黒海のアクチャコジャ沖合で天然ガスが発見されたことから、同じラインで調査を行った。

6.アナトリア通信社:新たなガス田発見(2010年6月17日)
トルコ石油会社総局が西黒海沖合で続けていた天然ガスの採掘調査において、1600メートルの深さに新たなガス田が発見されたことが明らかになった。アクチャコジャの海岸からおよそ14km沖合で、海底100メートルの深さの場所に新たな油井を開き、採掘調査が開始された。

7.アナトリア通信社:トルコ石油会社総局からアクチャコジャに関するうれしい発表
トルコ石油会社総局からアクチャコジャの生産プラットフォームに関する素敵な情報が届いた。生産部副部長のメフメト・クル氏はデュズジェ県のアクチャコジャ地方の沖合で、4つめとなる天然ガス生産プラットフォームが本格稼働し、1日25万立方メートルであった天然ガスの生産が60万立方メートルに達したと話した。

8.ユルドゥズ大臣:石油を発見したが取り出せない
アクチャコジャ沖合の天然ガスプラットフォームで視察を行うエネルギー天然資源大臣タネル・ユルドゥズ氏はハッキャーリ付近で重大な規模の油田発見にたどり着いたと話した。ユルドゥズ大臣は、「ただ民間機関も、トルコ石油会社総局もテロの影響で油田の調査を始めることができなかった。」と話した。

9.ミッリイェト紙:黒海は石油と天然ガスの新たな中心地
エネルギー戦争の新たな中心地が黒海となりつつある。エクソンモービル、シェル、シェブロン、トタル、OMV(オーエムヴイ)、ペトロブラス、レプソルのような世界的企業がその地域へ集中していることが、「黒海で重要な油田およびガス田」があるとされる説を有力なものとしている。

10.ドンメズ大臣:アクチャコジャで天然ガス発見
エネルギー天然資源大臣のファーティフ・ドンメズ氏は、以下のように話した。「トルコ石油会社総局の採掘でアクチャコジャで天然ガスが発見された。ガス田を手に入れたのだ。生産も行われている。西黒海側でこのような発見や生産がある。黒海についてはこの点でさらに期待をしている。」

■朗報の昔からの歴史

近年、アクチャコジャ以外の多くの地域でも、大きなエネルギー田が発見されたことに対する情報が、政府系メディアで、特に選挙前に話題に上がっていることが強調されている。

デニズ・ゼイレキ記者によれば、2003年以降、少なくとも30回、石油もしくは天然ガスの発見に関する情報が発表された。

これと同時に、結論に至っていない似たような情報が、公正発展党政権の以前にもトルコのメディアにおいてしばしば取り上げられていたことを思い出す必要がある。
例えば、1939年10月24日のイェニ・メルスィン紙では「チョルムで石油発見」という見出しの記事があったことが明らかにされている。

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:49777 )