黒海地方の災害は人災
2020年08月24日付 Cumhuriyet紙

黒海地方で最近増加している災害について見解を述べた専門家たちは、水力発電と河床の工事、道路拡幅工事といった事業に注意を引いた。

オルハン・シェン教授:最近の黒海の海水温は25度である。1カ所で海水温が上がると、ゲリラ豪雨はさらに強力になる。2018年にこれが最大になった。今 後、おそらく、新たな記録が生まれるだろう。しかし、これがなぜ災害になってしまうのか。そこに人の居住区がなければ災害にはならない。この災害は誰が作り出したのか。人である。谷の縁を居住区とし、水力発電のため堰を作ったならば、川の流れと谷の秩序が変化し、潜在的なエネルギーが増加し、加速化する。黒海地方は、元来、何千もの谷がある地域でその背後には高い山々がある。谷の背後で水が溜まる水域もとても大きい。そのため傾斜があると、潜在的なエネルギーで下まで流れ、下まで来ると前にあるものすべてをのみ込んでいく。石や土砂をのみ込んでいく。しかし、そこに家を作ったならば、家をのみ込んでいく。これも災害を生む要因である。

■恵みの雨が災害になる

トルコ土壌浸食対策・植林・自然保護財団(TEMA)のリゼ代表アフメト・アリ・コルク:黒海地方東部で谷の80%はとても傾斜をもったものである。ここに宅地開発と道路建設事業がある。土壌検査が行われていない。その後、雨が降ると放置されていた材料は流路を変えた水路の前に堆積した物を一掃していく。2008年に環境相ヴェイセル・エロールは、水力発電のダムは洪水を防ぐものだと述べた。この正反対のことが2010年にチャタルデレ村で起こった。村の中心部を洪水が襲った。谷から流れた10㎥の水のうち9㎥を排水したならば、蒸発率は変わっただろう。今後はこの地域の恵みの雨が災害になるだろう。

■黒海沿岸道路は悲劇へ導く

渓谷愛好プラットフォーム執行部メンバーのメフメト・ギュルカン:黒海地方東部は、特に、黒海沿岸道路と呼ばれサムスンからホパまで延びる中央分離帯をもつ幹線道路により悲劇へ導かれた。何十年もこの地域では採石場が設けられていた。そこに出鱈目に道路が作られた。この地域の地形的な構造を全く計算に入れていない。短期的・長期的な対策の中で、全ての水力発電のダム、採石場、鉱物調査、河川の改良、道路建設といった事業をすべて停止する必要がある。黒海地方はいまだに大きな危険性をはらんでおり、不幸にも、類似の災害が増加し続けるだろう。

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(翻訳者:新井慧)
(記事ID:49794)