ターリバーン報道官 イラン政府はアフガンの問題解決に向けてその意思を示している(3)
2020年08月08日付 Iran 紙


―(2)の続き―

◆ターリバーンはアフガニスタン政府から武器を購入している

 カタールにあるターリバーン政治事務所のスハイル・シャーヒーン報道官は、「過去に数十万の(アフガニスタン国軍の)武器が紛失、または盗難被害にあったという報道がなされたが、これらの武器は我々が購入したか、部分的には戦闘の中で獲得したものである。つまり、我々は数多くの武器弾薬を有しているが、その全てをカーブル政府から入手している」と語った。

 同報道官はターリバーンとロシアの政治的関係がどのレベルにあるのかという問いに対し、「我々はロシア外務省と関係があり、この関係は透明である。過去に会談を行ったが、それはソーシャル・メディアで公開された」とし、「我々はモスクワで会談して協議を行い、その模様はメディアに公開された。この点からもわかる通り、我々の関係性は透明であり、この事実は誰の目にも明らかである」と続けた。


◆ターリバーンはアフガニスタンにおけるソ連兵の捕虜について情報を持っていない

 シャーヒーン報道官は、アフガニスタンとパキスタンにおけるソ連兵の捕虜について問われ、「我々はこの件に関しては全く情報を持っていない。もしかしたらまだこのような捕虜がいて田舎で暮らしている可能性がある。しかし、我々はこれらの人物の所在に関する公式な情報は把握していない」と述べた。

◆ロシアはアフガニスタンの問題解決に重要な役割を持っている

 同報道官はアフガニスタンの問題解決におけるロシアの役割について、「この問題におけるロシアの役割は非常に重要であると私は考えている。ロシアは過去にモスクワでアフガニスタン間対話を主催し、重要な役割を果たした。我々は初めてその場に赴いた」と語った。

 また、モスクワでアフガニスタン間対話が開催される可能性について問われ、「(可能性は)ある。第一には我々が合意した通りアフガニスタン間対話はドーハで開催されるが、その後(ターリバーンとアフガニスタン政府の)双方で次回の会談場所について話し合うことになっている。対話を実施する可能性のある場所の一つがモスクワである」との考えを示した。

―(4)に続く―

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( 翻訳者:KMMK )
( 記事ID:49808 )