フェミニストホラー:共通の悪夢を打ち壊して、彩り豊かな夢を紡ぐことを願って-女性への暴力を題材にした「魔女三部作」監督インタビュー
2020年08月29日付 Hurriyet紙


第52回が開催された映画作家協会(SİYAD)の各賞において「最高ファンタスティック映画賞」をジェイラン・オズギュン・オズチェリキ氏が監督した『13+』が獲得した。『13+』は女性たちに対してそして少女たちに対する暴力、そして回復の物語を描いた『魔女三部作(Cadı Üçlemesi)』の第一部である・・・オズチェリキ氏は、「子供時代に私も性暴力被害に遭いました。私もいつもこの悪魔の中にいたのです、この短編映画によって吐き出すことが出来たのです。」と述べている。

監督、シナリストそして制作者であるジェイラン・オズギュン・オズチェリキ氏は、2016年に最初の長編映画である『不安(Kaygı)』を撮り終え、家族の三世代の女性たちからインスピレーションを受けた『+18』という名前のシナリオ上で仕事を始めたのだという。彼女は、このプロセスにおいて「女の子たちに対しての性的な搾取」というテーマについて調べものをする際に頻繁に悪夢を見た。見た悪夢の一つが、彼女に映画作家協会(SİYAD)各賞において「最高ファンタスティック映画賞」を獲得させた『13+』の映画へと変貌したのだ・・・

―『魔女三部作』の第一作において14歳の一人の女の子の悪夢を見ることになります。この悪夢はどのように思いつかれたのでしょうか?

2016年の終わりに、私の家族の三世代の女性たちからインスピレーションを受けた『18+』というタイトルの長編映画のシナリオに取り掛かっていました。暴力に関する調べものをしている時、「少女たちに対する性的搾取」というテーマに特に集中をしていた時期に、私は頻繁に悪夢を見るようになったのです。私の見た悪夢の一つが、その結末以外の全ての詳細に至るまでが『13+』へと変貌をしたのです。窓のない部屋の異なる年齢、社会的階層の男性たちです・・・彼ら全員の目が14歳の女の子に向けられています。13という数は、思春期への移行を象徴していますし、同時に宗教と西洋の信仰にも深い結びつきがあるのです。

―『魔女三部作』と同時期に暴力を受けた夫を殺害したナーメ・オズトュルク氏に起きたことを物語る『蜘蛛(Ankebût)』というタイトルの短編映画も制作していらっしゃいますね。この二つの映画作品の間には一体どのような結びつきがあるのでしょうか?


『魔女三部作』の調査プロセスにおいて、私は裁判記録を読み込んでいました。私は裁判に参加をして刑務所を訪れました。ナーメは、妊娠中に血まみれの状態で警察に駆け込んだのです。警察は彼女を自宅へと連れ戻しました。家族からの支援を望んでいたのですが、それを得られることはできませんでした。彼女は自殺未遂をしたのですが、男は病院で治療を受けることさえ妨害したのです。8年間に渡る暴力の結果、自分の名誉を守るために彼を殺したのです。私は彼女の姿を控訴審で目にしました。彼女の視線はまるでその法廷を打ち壊してしまいそうなほどの力強いものでした。私の記憶に鮮明に焼き付きました。彼女には釈放の決定が下されました。彼女が刑務所にいるときに、もはや後に残してしまった悪夢を説明してくれるようにとお願いをしたのです。

―つまりは、ナーメ・オズトュルク氏に対して特別な映画を作ってあげようとしたのでしょうか?

そういうことです。彼女が消し去ろうとした悪夢に耳を傾けようとしたかったのです。彼女は私に7分間の長さの録音音声を送ってきました。彼女のことを誰も助けようとはせず、誰も耳を傾けようとはしなかったのです。このため映画では時折、彼女の録音音声も挿入されています。ナーメが語るように私たちは「占領」の元にいるのです。「蜘蛛」そして「魔女三部作」の構造はこの支配の上に造られたものなのです。

―あなたは先週、賞を受賞された後に「少女たちは、『スーパーウーマン』という訳ではありません。明日には母となる存在ではないのです。少女たちは少女たちです。私はこの映画を少女たちのために制作しました。私たちはこの賞を少女たちのために獲得するのです。」というツイートを投稿されました・・・

世界保健機構は、全ての大人の4人に一人が子供時代に性的な暴力を受けていると言っています。私も被害に遭いましたし、更には私の知り合いの数えきれない程の数の女性もそうです・・・私はいつもこの悪夢の中にいました。私は初めてこの短編映画で吐き出すことが出来ました。これは恐ろしい傷、いつまでも残るダメージを残します。私たちの国そして世界の統計の数々は実情からは遥か遠い場所にあるのです。

―あなたはこの映画をどなたに向けて制作したのでしょうか、誰にどのような跡を残そうとされたのでしょう?

『13+』では一人の少女が「焼き殺すことができなかった魔女たち」の一人として息をしています。そしてまた彼女を脅かす場所を打ち壊して、その代わりに自分の特設の庭を作り上げるのです。私はこの映画作品の数々を世界中でダンスを踊る全ての魔女たちのために作っているのです。私たちの悪夢を共に闘いなくしていきましょう、夢を紡いでダンスを踊るのです。」

―三部作の第二作そして第三作の映画ではあなたはどのようなことに焦点を当てたのでしょうか?それを私たちは、いつ鑑賞することができるのでしょう?

魔女三部作の第二部作「15+」は一本の長編映画です。彼女が結婚をした男性からの暴力被害に遭った二人の拘留されている女性が私たちに刑務所から声を上げています。

三部作の最後となる映画『18+』は非現実的なブラックコメディです。ある家族の三世代の女性たちがバイラムのお祝いとそこで明らかになる秘密を取り上げています。

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(翻訳者:堀谷加佳留)
(記事ID:49818)