ターリバーン報道官 イラン政府はアフガンの問題解決に向けてその意思を示している(6)
2020年08月08日付 Iran 紙


ー(5)の続きー

◆ターリバーンの参加によりアフガニスタンが後退する可能性を否定

 カタールにあるターリバーン政治事務所のスハイル・シャーヒーン報道官は、一部でターリバーンがアフガニスタンに参加すれば社会が人権などいくつかの分野が後退するといった悲観的な懸念が示されていることに対し、「これらはプロパガンダである。カーブル政府の支配地域では人権が侵害されている」とし、「カーブル政府の支配地域では数千もの人権侵害が発生しているが、我々の支配地域ではそのような状況は存在しない」と主張した。

 また、「我々はイスラーム教の原則と教えに則り、可能な限り人権侵害を防止することを約束する。この問題は教育の権利にも関係し、その権利は男性も女性も平等である」とした。さらに「我々は女性の働く権利、ヒジャーブを身に付ける権利、教育の権利を保証する。アフガン人たちは我々の支配地域で全ての権利を享受しており、全く問題は存在しない」と加えた。

 シャーヒーン報道官は「しかしカーブル政府の支配地域では腐敗が蔓延し、人権が侵害され、国際機関らはこれに関する情報を裏付けることができる。したがって、この分野における我々への批判には根拠がない」と論じた。

 ターリバーンが近い将来アフガニスタン社会に参加し、この国の政府の一部になる可能性があるのかという質問に対し、シャーヒーン報道官は「アフガニスタン間対話の開始後、両者はアフガニスタンの将来的な政治体制のためのロードマップについて協議することになる」と述べたうえで、「ドーハ合意で述べられているように、この新しいイスラーム政府には全てのアフガニスタン国民が参加するだろう」と付け加えた。

 同報道官は「その[新しい政治]体制は包括的なものになり、全てのアフガン人が参加し、誰も取り残されることはないだろう。したがって、現在のカーブル政府に参加することは無意味である。この[現在の]政府というのは[外国勢力の]侵略の結果として樹立されたものである」と主張した。

 シャーヒーン報道官は「我々は国の独立のために努力しており、この独立の象徴として新たな政府が必要である。すべての問題はアフガニスタン間対話で議論されるだろう」と語った。/イラン国営通信(IRNA)

ー了ー

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( 翻訳者:KMMK )
( 記事ID:49889 )