シリア:ロシア軍がイドリブを猛爆する一方、デリゾールでは政府軍とイスラーム国の間で衝突が発生
2020年09月20日付 al-Quds al-Arabi紙


■シリア:ロシア軍の戦闘機がイドリブでエルドアン氏とプーチン氏による合意成立以降ではもっとも激しい空爆を実施する

【ヒバ・ムハンマド:イドリブ・ダマスカス・本紙とその複数支部】

ロシア軍は過去数時間のうちに、30回を超える空爆によってシリア北西部のイドリブ県を攻撃した。シリア政府がイドリブ県北部および西部に位置する複数拠点に対して地上爆撃を行い、ロシアとイランのドローンがくまなく飛行するさなか、ロシア軍の戦闘機8機が同複数地点を攻撃したのである。一方、シリア政府軍がイドリブ郊外とガーブ平野(ハマー県北西部)内の複数地域に向けて実施したミサイル攻撃に対し、シリアの反体制派武装勢力が重砲による報復攻撃を行った。

ロシアによるイドリブ県への攻勢強化は、同県および同県に接する複数の郊外区域をめぐるロシア・トルコ間の交渉の決裂と同時期に発生した。これに先立ち、アンカラはロシアによる提案を拒否していたが、これはトルコがイドリブから自国の軍監視拠点を引き上げ、同県におけるトルコの軍事的プレゼンスを減少させることを定めるものであった。

シリアの反体制派が報じたところによると、ロシア軍の戦闘機が昨日日曜日、数十発におよぶミサイルによってイドリブ県内の複数地域を爆撃し、その結果市民1人が死亡し5人を超える人々が負傷したという。

イドリブ内の反体制派に属する民間防衛団の情報筋は、ドイツ通信社に対し、「ロシア軍の戦闘機5機が30回を超える空爆を行い、アラブ・サイード村およびイドリブ南部郊外のカフルジャーリス町とバテンタ町の森林に向けて、何十発ものミサイルを発射した。これによって、建築物と不動産に広範囲にわたる損害が生じた」と述べた。

同情報筋は、「一部の空爆は複数の軍事拠点におよんだが、それらが被った損害の規模は分かっていない」と付け加えた。

反体制派部隊の元高官であり、シリア西海岸のラタキア県にあるロシア空軍基地を自身の監視網下に置く有志の航空ウォッチャーであるムハンマド・ラシード氏は、「ロシア軍のスホーイ型戦闘機による30回もの空爆は、停戦合意がなされてから現在に至るまでの間で最も激しい空爆である」と述べた。

一方、シリア人権監視団は、デリゾール県南部の砂漠地帯においてシリア政府軍と親政府派の国民防衛隊および「イスラーム国」との間で発生した衝突によって、少尉の階級を持つ政府軍の将校1名と国民防衛隊の軍司令官1名が死亡したことを確認した。これにより、2019年3月24日から現在までの期間において、死者の合計は745人に達した。

ロシアによる「イスラーム国」の拠点に対する集中的かつ継続的な空爆を通じた参画を受けるなか、シリア政府軍と「イスラーム国」との間で実施されている作戦は、アレッポ・ハマー・ラッカを結ぶ三角地帯の内側に集中している。

(後略)

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(翻訳者:了源康平)
(記事ID:49929)