レバノン:アディーブ首相が組閣を断念したことを謝罪(2)
2020年09月26日付 al-Quds al-Arabi 紙


■アディーブ首相がシーア派コンビの条件を前に組閣を断念したことを謝罪。レバノンの行く末は不透明に。

【ベイルート:本紙】

アディーブ首相による謝罪は、ナビーフ・ビッリー党首の政治顧問であるアリー・ハサン・ハリール議員とヒズブッラー書記長の政治顧問であるフサイン・ハリール氏が夕刻に会合を行った後になされた。

そこでは両者は、任命されたアディーブ首相の意向に反して、「シーア派コンビ」が財務大臣および残りのシーア派閣僚を指名することを主張した。さらに、これに先立ち3月8日勢力は、同盟ブロックを結集させ、自身らで閣僚指名を行うことを求める主張を行っていた。

アディーブ首相による謝罪は、レバノンの現状をあらゆる可能性へ向けて開放することとなった。さらに、新政府の組閣にあたって、いかなるスンニ派の個人(の指名)を許容しないという現状を鑑みると、アウン大統領によって危惧されていたように、レバノンが今後未知の環境、あるいは地獄へと滑落していくのは避けられない運命であることが明白になった。

同時にこれは、国際社会やアラブ諸国が決して協力することはないであろう、ハサーン・ディヤーブの「業務遂行政府」の様態を露呈することに繋がる。

最初に戻る

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:49939 )