ノーベル文学賞:2020年受賞者ルイーズ・グリュック氏とトルコの関係?-代表作のタイトルは『アララト』
2020年10月09日付 Milliyet紙


本の虫たちが毎年秋に固唾をのんで待ち望む賞、そうノーベル文学賞の受賞者が発表された。2020年のノーベル文学賞を獲得したのはルイーズ・グリュック氏となった。さて、2020年のノーベル文学賞をルイーズ・グリュック氏が獲得したというのは、果たしてサプライズなのだろうか?

■名誉が失墜したとしても・・・

毎年秋に、文学ファンにとって素晴らしい興奮がある。そう、ノーベル賞だ!近年、スウェーデン・アカデミーで起こった女性への性的暴行のスキャンダルのために、深刻な名誉の失墜に直面したとしても、本の虫たちにとっては結果は変わらない。ノーベル文学賞受賞作家の著作は常に大きな関心の的となることに成功する。2020年のノーベル文学賞は、気持ちが塞がるような一年だった2020年で興奮をもって待ち望まれる事件の一つだった。そしてついに発表されたのである。

■より受賞可能性が高かったのはアンネ・カールソン

2020年のノーベル文学賞はアメリカの詩人ルイーズ・グリュック氏であった。さぁさぁさぁ・・・!これこそが正に一大サプライズというべきものである!各オッズにおいて今年に女性作家たちに対して賞がもたらされる可能性は、どうやらかなり確かそうであった。フランスのマリーズ・コンデ、ロシアのリュドミラ・ウリツカヤ、そしてカナダ人詩人のアンネ・カールソンといった人物たちがベットにおいて有力視されていた。最近の3年間ノーベル文学賞はどれも小説家が受賞していた。つまりは、今年のノーベル賞受賞の最も高い可能性があったの人物の一人は詩人のアンネ・カールソンだった。

■1990年に出版された本のタイトルは『アララト』

しかしながら予想されたことにはならなかった。今年は大きなサプライズが起こったのである。賞は、「個人の存在を普遍的なものにする、紛れもなく私的な声」という理由によってオッズにおいては21番目に位置付けていた1943年生まれのルイーズ・グリュック氏へともたらされた。何年も前にYKY出版によって『詩人選集』というタイトルの下でこの詩人の一冊の本が出版されている。しかしながら現在のところ、この本は絶版となってしまっている。近いうちにどの出版社から再び、出版されることになるのだろうか?私たちは待ち望みながら見ることになるだろう。1990年に『アララト』つまりはアララト山(訳注:トルコ語では「アウル山(Ağrı Dağı)」)というタイトルの本を出版した作家の受賞はアルメニアとアゼルバイジャン間で最近巻き起こっている事態と絡んで、我が国においてまるで昨年のノーベル文学賞受賞者ペーター・ハントケ氏(訳注:ボスニア・ヘルツェゴビナで起きたムスリムの虐殺事件「スレブニツァの虐殺」を否定する言動によってエルドアン大統領をはじめ受賞にはトルコで非難の声が上がった)のように議論の的となることであろう。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


(翻訳者:堀谷加佳留)
(記事ID:49998)