ISIS:「イスラーム国」がUAE、バハレーンによるイスラエルとの関係正常化を非難
2020年10月19日付 al-Quds al-Arabi 紙


■「イスラーム国」はUAE、バハレーンによるイスラエルとの関係正常化を非難

【ベイルート:本紙】

「イスラーム国」は日曜、イスラエルとUAE、バハレーン間の関係正常化を非難し、サウジアラビア国内で攻撃を開始するよう呼びかけた。

「イスラーム国」は、アプリ「テレグラム」上で運営するチャンネル内で公開した、同組織スポークスマンのアブー・ハムザ・クラシーによる音声録音の中で、UAEおよびバハレーンはイスラエルとの関係正常化によってイスラームを裏切ったとみなした。

両アラブ国家は、いまだイスラエルと関係正常化を行っていないサウジアラビアと緊密な同盟関係にあるが、サウジアラビアは専門家らが「ソフトな正常化」とみなす事象に携わっている。

アブー・ハムザ・クラシーはジハード組織の名のもとで、「イスラーム国」に所属する戦闘員やムスリム全体に対し、サウジアラビア国内で攻撃を開始するよう促した。

「イスラーム国」はイラクとシリアの広大な領土を支配したが、イラク国内の諸拠点から駆逐された後、2019年にはシリアにおける最後の拠点を失った。そしてアブー・バクル・バグダディーとして知られる同組織の指導者は、2019年10月に殺害された。

2014年に宣言された「カリフ制度」の崩壊にもかかわらず、いまだ相当数の「イスラーム国」戦闘員がイラクとシリアの国境付近の広大な砂漠地帯に展開されており、その一部を派遣することによって定期的な攻撃を実施している。

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( 翻訳者:高沼万惟子 )
( 記事ID:50055 )