二人のバルーチ人漁師射殺事件の代償 UAEが30万ディルハムの損害賠償金支払い
2020年10月07日付 Hamshahri 紙


 イスラーム評議会[イラン国会]バルーチェスターン南部選出の代議士は以下のように述べた。「2人のバルーチ人漁師が射殺されたことへの代償としてUAEから30万ディルハム[約856万1800円(2020/10/22 14:50のレートで換算)]の賠償金を受け取り、トロール漁業に関する漁業機構への苦情申立書も第90条委員会に送付されている。」

【ハムシャフリー電子版】タスニーム通信によると、モイーノッディーン・サイーディー代議士は、拘束されている漁師たちの解放手続きの追跡調査について記者会見で述べた。「残念なことだが、これまでにチャーババール、ニークシャフル、ガスレ・ガンド、ダシュトヤーリー及びコナーラクの選挙区の漁師たちの多くが様々な国の政府やテロリスト集団、海賊らに拘束されている。」

 彼はこう続けた。「代議士になった当初からこの問題に取り組むことを自らの課題としており、外務大臣とも話し合いを行なった。現在、国外の牢獄に囚われている漁師や、海賊やテロリストのグループに拘束されている漁師ら全ての情報収集にあたっているところである。この問題に何らかの仕方で関与し、拘束されている漁師らに関する情報を持っている全ての方々に対し、我々が集約し追跡調査を行えるよう情報提供をお願いする。」

 イスラーム評議会[イラン国会]バルーチェスターン南部選出の代議士は、次のように説明した。「今年のモルダード月[イラン暦5月/西暦7–8月]にもUAEの沿岸警備隊が、バルーチ人漁師らが乗船して漁を行なっていた我が国のランチ船に発砲し、遺憾にも我が国の漁師2名が死亡する事件が発生している。調査の結果、この発砲事件が神聖な月[ここではズルヒッジャ月(ハッジを行う月)を指す]に起こったことを踏まえ、UAE側に非があるとして、UAEが本件の賠償金として30万ディルハムを支払ったのである。」

 スィースターン・バルーチェスターン州選出のサイーディー議員は、トロール漁業に関する問いへの答えの中で、またこのように述べた。「トロール漁業は破壊的なものであり、その煙は漁師たちの目に良くなく、また環境保護の観点でも良くない。この漁法及びその認可管理者としての漁業機構に対する苦情申立書がイスラーム評議会憲法第90条委員会に送付されており、我々は現在司法機関内に存在している見方を踏まえこの種の漁法を禁止することができるよう望んでいる。」

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( 翻訳者:SK )
( 記事ID:50073 )