サウジアラビア:米連邦裁判所はカナダでの暗殺未遂事件をめぐってWhatsAppでムハンマド・ビン・サルマーン皇太子を召喚
2020年10月30日付 al-Quds al-Arabi 紙


■米国の裁判所はサアド・ジャブリー氏の提訴を受け、WhatsAppでムハンマド・ビン・サルマーン皇太子を召喚(写真)
【n.p.:本紙】
米国の裁判所は、元諜報機関高官のサアド・ジャブリー氏の提訴を受けて、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子をWhatsAppで召喚した。

ワシントンDCにある連邦裁判所のティモシー・ケリー裁判官は先週、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子に対し、12月7日までにジャブリー氏の提訴に対応するよう命じていた。

本紙が入手した10月29日木曜日付の同裁判所文書によると、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子への召喚は、9月22日にWhatsAppを通じてアラビア語と英語で送られた文書で行われた。

ジャブリー氏は、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が亡命先のカナダに暗殺部隊を派遣し、2018年にイスタンブルのサウジアラビア総領事館でジャマール・カーシュクジー記者が殺害されたのとおなじ手口で殺害し、切り刻もうとしたと疑っている。
注目すべきは、ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子がWhatsAppを使って、ドナルド・トランプ米大統領側近のジャレッド・クシュナー上級顧問など多数の高官と連絡をとってきたことである。このアプリは、イスラエルのNSOグループ・テクノロジーのペガサス・プログラムが故ジャマール・カーシュクジー記者とサウジアラビアの反対派ウマル・ビン・アブドゥルアズィーズ氏の携帯電話をハッキングするのに使ったのと同じアプリである。

(後略)





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( 翻訳者:笠井野乃果・宮川寛人・村田光 )
( 記事ID:50107 )