大統領の娘婿アルバイラク財務相、インスタグラムで辞任を伝える
2020年11月09日付 Cumhuriyet 紙

外国為替レートの高騰とともに中央銀行総裁ムラト・ウイサルが一昨日(7日)に解任されることにより、内閣改造の可能性に目が向けられる中、昨晩(8日)、ベラト・アルバイラク財務相が、SNS上で「辞任」を伝えた。

アルバイラク財務相の辞任を国庫及び財務省も認めたことが明らかにされる一方で、「アルバイラクのアカウントが乗っ取られた」とも言われている。しかし、大統領府と公正発展党周辺では、外国為替レートの高騰により、タイイプ・エルドアン大統領が財務省の作成した経済プログラムを再検討すると明らかにされる一方、「市場を安心させる」目的でアルバイラク大臣の解任を計画し、内閣の「大規模な改造が行われる」とも表明されていた。

政界の舞台裏では「野党に口実を与えないためにアルバイラクを副大統領に任命する」とも言われている。また、夏の初めから現在までエルドアン大統領が内閣改造を行うと噂されていた。大統領府では、イズミル地震の災害が「エルドアン大統領が決定を再び一定期間延期する要因となった」と言われる一方で、一昨日の中央銀行総裁ウイサルの解任によって内閣改造の狼煙が上げられたと注目を集めている。

コロナウイルスの感染拡大が望まれた程度に制御できないこと、外国為替レートが抑止できないほど高騰したことで、エルドアン大統領が、「国庫及び財務省が作成した経済法案を検討する」と言われている。エルドアン大統領が内閣も「再編成に向かう必要を感じている」とされている。したがって、野党の標的であるアルバイラクを解任するが、「野党に口実を与えないために新内閣の中で上位の職に就けることが望まれている」と言われていた。

■アーバル新総裁が来て、彼が去った

しかし、昨晩(8日)アルバイラク財務相はSNSを通じて「辞任した」と伝えた。彼のアカウントでは、「凡そ5年間続いた閣僚の任を健康上の理由で継続しないと決めた。今後、私に対する支援を全く惜しまなかった両親、妻、子供達のために時間を割くことになろう。後任の方々は大統領の指導下で偉大で強力なトルコを目標として通常以上に確固かつ信頼に足る歩みを続けることになろう」と明らかにされた。

本紙コラミストであるエルダル・サーラム氏は、アルバイラク財務相が、自身に知らせがなく中央銀行総裁にナジ・アーバルが任じられたことを受けて辞任を決めたと伝えた。

サーラム氏は「知らせがなかったそうだ。ベラト氏と大統領の間で緊張を帯びた話し合いが行われたという。しかし大統領がこの辞任を受け入れないとは私は考えない。アルバイラクもそう考えている」と述べた。アルバイラク財務相がこの発表の後に電話の電源を切ったと伝えた。

アルバイラク財務相の「SNSアカウントが乗っ取られた」と言われる一方で、その後、公正発展党の関係筋は「辞任を認めた」が、公式の発表は行われなかった。一部の党関係者は辞任が認められないと訴えた。

(後略)

注:この記事の発表時点で、アルバイラク財務相の辞任に関する正式な発表は行われていない。9日晩に大統領府情報庁から正式の発表が行われた。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:50159 )