モロッコ:西サハラ地域の緊張に関し国連事務総長が懸念を表明
2020年11月12日付 al-Quds al-Arabi 紙


■【ゲルゲラート】グテーレス国連事務総長がサハラ最南部での「状況の重大さ」に関し懸念を表明

【ラバート:本紙】

アントニオ・グテーレス国連事務総長は12日(木)、モーリタニアのイスマーイール・ワラド・シャイフ・アフマド外務大臣との電話会談の中で、西サハラの最南部にあるゲルゲラートにおける「状況の重大さに関する懸念」を表明した。

同会談は、ゲルゲラートの「緊張状態」に関するモーリタニアの懸念を表明するため、同国外務大臣がグテーレス氏に連絡したことによって開始されたものだった。同地域にはモーリタニアにつながる唯一の陸上越境所が存在するが、3週間前にポリサリオ戦線の支持者たちによって封鎖されていた。

グテーレス氏とシャイフ・アフマド氏は、「この状況が悲惨な結果を伴う暴力行為につながり得ることへの懸念」を表明したが、一方で前者は後者に対し「現地での状況悪化を避けるため」過去2日間に渡って複数回の連絡を行ったことを明らかにした。

国境を封鎖したサハラ砂漠の抗議者(ポリサリオ戦線の支持者)たちは武器を有していないが、モロッコ、モーリタニア、そしてポリサリオ戦線は緊張下の同地域に軍隊を動員した。これは、1991年から続いている二当事者(モロッコ政府とポリサリオ戦線)間の停戦を危険に晒しかねない状況である。

ポリサリオ戦線は月曜日、彼らの声明の中で、ゲルゲラートのサハラ砂漠の民間人たちが「民間人になりすましたモロッコ兵による軍事侵略の差し迫った危機に直面している」と警告し、起こり得ることの責任を国連に課した。


(後略)

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( 翻訳者:猪股陽気 )
( 記事ID:50174 )