イスラエル:パレスチナ問題の解決はユダヤ人国家存続に不可欠
2020年11月13日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエルの元大臣:パレスチナとの争いの解決なしでは、「ユダヤ人国家」としてのイスラエルの存在は終わる

【ナザレ:本紙】

パレスチナの民衆との争いの解決をせず、アラブの国々との国交正常化だけに賭けることの結果について警告する研究者やイスラエルの元高官らが増えている。

イスラエルの元大臣を務めた予備役将校は、パレスチナ問題が解決されず、イスラエルの安全保障や未来についての真の議論がなされていないことへの懸念を表明した。元軍事指導者300人を含む組織「イスラエルの安全保障のための指導部」のトップであるマターン・ヴィルナーイー氏は、実際にイスラエルを破壊しようとする人々がいて、これに対処しなければならないと説明した。

この組織は数年前に設立された。「二国家解決」に則ってパレスチナの民衆との争いを解決するにあたり、イスラエルの安全保障に寄与し、次の世代にわたって同国のアイデンティティーを維持するという貢献を目論んでいる。

この組織が2016年にビジョンを発表し、その中で国全体の軍事的支配が続く中、パレスチナ人との分離を呼びかけたことが指摘されている。また、ヴィルナーイー氏は「マアーリーフ」紙のインタビューで、同氏とその仲間は選挙戦に参加するつもりはなく、彼らはただ「イスラエルの安全保障」のみに関心があるだけだと明らかにした。

同氏は、二民族共存国家はパレスチナ人が多数の国家であると警告している。そしてこう尋ねている。「これが我々の祖先が移住してきたときに望んだことなのか?何百万人ものパレスチナ人が私たちの望むことなのか?」。
同氏はまた、かつては隠されたシオニズムの誓約の一部分として留まっていた併合計画が、突然議論されるようになり、つい最近まで人々が同計画について話していたために、二国家解決案が遠ざかってしまったと述べた。

(後略)

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( 翻訳者:ヘス木有那 )
( 記事ID:50191 )