イスタンブル、コロナ感染者ピークに
2020年11月16日付 Cumhuriyet紙

トルコは、新形コロナウイルスとの闘いで8カ月目を迎える中、感染者数は再び増加に転じ、1日の感染者数は3000人を超えた。この重大な状況を本紙で解説したアンカラ大学公衆衛生学科のアフメト・サルトゥク教授は、感染の連鎖を断ち切るために14日間のロックダウンを提案し、「イスタンブルでの感染状況は、4月の ピークに近づき、さらには、超えた状況であると言える。医師たちは、集中治療室に入れる患者を選ばなければならなくなる可能性があり、これは非常につらい」と述べた。

サルトゥク教授は、「多くの情報源と病院勤務の友人達からの情報は、この方向である。集中治療室のベッドの空きを探すのが、極めて困難であり、救急隊は何時間もやって来られず、中央指令室によってどの病院でもベッドの空きがあれば、そこに救急隊は搬送する。しかし、搬送された病院では、快適さはなく、患者で一杯である、イスタンブルの状態は」と警告を発した。同教授は、どの県どの郡でどれほど患者がいて、増加の速度、死亡者といった感染学的なデータが認知され、それに合わせた措置を講じる必要があると強調し、「フィールド調査、同僚からの情報によると、『集中治療室が満室で、病人はストレッチャーで待っている』と言われている。保健相は、14日間のロックダウンの呼びかけが誤りであると考えるならば、科学的な根拠によってこれを明らかにしなければならない。イスタンブルを始めとして、感染学的データに沿う形で14日間のロックダウンを行う必要がある」と話した。

■医師達が死を決定する

サルトゥク教授は、緊急措置が講じられない場合、医師が「患者を選ぶ」状態に陥るかもしれないと警告し、「同僚がもはや集中治療室に入れる患者を選ぶ状態になるだろう。『この患者か、あの患者を集中治療室に入れるかと。』集中治療ができない病人は死亡するだろう、このように重く重要な、人の生命に関わる決定を、政権は誤った対策を採って我々に強いている。感染対策において、トルコ全土あるいはイスタンブルで、この窮状に至った根本的な責任は、政権の理性や科学を欠いた誤った政策であり、または無策である」と話した。

■一年以上この状況は続く

サルトゥク教授は、医療従事者の数が不足しているとし、「少なくとも10万人の新たな医療従事者を得る必要がある、と何ヶ月も警告してきた。既存の人員だけでは不足である」と述べた。また、コジャ保健相の「ワクチンが出来るのは近い、マスク着用から免れるのも」との発言を批判し、纏めると次のように語った。

「この発言は極めて誤っている。2021年の春、夏に向けてワクチンを手にすることが出来るかもしれないが、ことはこのことで終わらない。ワクチン生産数が不十分であるという深刻な問題がある。トルコは、9000万、4500万人にワクチンを接種するとすれば、これほどのワクチンを手にする可能性はない。直近[にできる]ように思えるワクチンは、マイナス70-80度で保管しなければならない。世界のいかなる場所であれこのような施設はない。このことも大いなる資金と時間を要する理由である。これからさらに凡そ一年、善意で述べるなら、多くの問題を抱えよう。」

(後略)

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(翻訳者:新井慧)
(記事ID:50194)