アルジェリア:UAEによる西サハラでの総領事館開設を非難
2020年11月27日付 al-Quds al-Arabi 紙

◼️アルジェリアのナンバー2はアラブ首長国連邦を批判し、革新的なアラブの立場を標的にしていると非難した

【アルジェ:リダー・シャヌーフ】

アルジェリアのナンバー2であるサーリフ・ゴージール国民議会議長代理は、西サハラにラーユーヌに総領事館を開設するといったアラブ首長国連邦(UAE)の動きを批判し、その実現可能性と関係正常化を伴うUAEの(対イスラエル)関係について疑問を呈した。また、彼はアルジェリアを標的としたメディア攻撃に対して警鐘を鳴らしている。彼の発言によると、このメディア攻撃は「近く職務に復帰するであろう」大統領の病気を利用しているという。

国会議長代理は、金融法の承認と児童誘拐の犯罪化に関する会議で「アルジェリアの周辺地域は政治的変動を目の当たりにしている」と述べた。そして、その流れの中で「急ぎ足で行われているシオニスト政体承認(注:イスラエルを国家承認すること)のターゲットは何か。実際、主要なターゲットはパレスチナ人であるが、それだけではなく、革新的な真のアラブの立場をもターゲットにしている」と語った。そして、UAEによる(イスラエルとの)関係正常化と在ラーユーヌ総領事館開設とを結び付け「誰がUAEに在ラーユーヌ領事館開設を持ちかけたのか、我々はその背後にあるものを考慮に入れて疑問を投げかけなくてはならない」と再度語った。

UAEは、西サハラ最大の都市であるラーユーヌに総領事館を開設した最初のアラブ国家であり、この動きはアルジェリアの政治家や影響力のある人々から大きな批判を浴びた。彼らは、この領事館開設をUAEによるイスラエルとの関係正常化を批判したことに起因する、アルジェリアへの報復として捉えている。

(後略)

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( 翻訳者:當麻 舞美 )
( 記事ID:50239 )