イランにおける少子化に対する警鐘 再び60年生まれが関わるのか?
2020年11月20日付 Hamshahri紙


 ある統計学者が警鐘を鳴らしている。「イラン国内の年少人口は減少傾向にあり、現在子どもの2%は教育を受けられず、学校に通っている子どもの中でもその多くが十分な学習の機会を享受していません。」

 ISNA(イラン学生通信)によると、統計学者のシャフラー・カーゼミープール氏は11月20日の「世界子どもの日」に際して次のように述べた。「イラン暦1395年[訳注:西暦2016年]の統計によると、0歳から4歳までが約700万人、5歳から10歳までが約640万人で、0歳から4歳までの人口の方が5歳から10歳までの人口に比べて多いことが見て取れます。その理由としては、イラン暦1360年代[訳注:西暦1980年代]生まれ[訳注:1970年末から1980年初頭にかけて婚姻率が増加し、ベビーブームとなった]が結婚年齢に達したからですが、概して国内の年少人口は減少しています。」
同氏は年少者人口減少の原因は出産率の低下によって子どもの数は前年に比べて減少していると強調し、「イラン暦1395年の統計によると、10歳以下の人口は1350万人であり、これは国全体の約17%を占めています。」と述べた。同氏は「男児は約51%の690万人、女児は約49%の660万人です。」と付け加えた。

・2%の子どもたちは教育を受けられていない。

 約500万人の子どもたちが小学校に通っているが、子どもの総人口のうち約2%が、通学不可能な地域に居住しているあるいは、貧困であるなどの様々な理由から、初等教育を受ける機会を奪われており、全く学校に通学していない。全ての子どもたちが適切な学習機会を利用できるわけではなく、その結果、教育の質が低下していると同氏は指摘する。

 「すべての子どもたちが中学校の終わりまでに一定の教育を修了することが期待される教育基本法が存在するにも関わらず、国内には未だ約50万人の非識字の子どもたちがいます。」と彼女は付け加えた。

・子どもの栄養と健康に対する無関心

 同氏は自身のスピーチの中でまた、子どもの栄養の重要性についても触れ、「1歳から5歳の子どもが、義務とされる乳幼児健診において、彼らの身長、体重、栄養に対しての注意の欠如が見受けられます。もし若くて健康で成長している生産人口を望むのならば、もっと子どもたちに注意を払う必要があります。」と述べた。

・テヘランの家庭の70%が体罰を子どもに与える

 同氏は、イラン暦1380年代生まれ[西暦2000年代生まれ]に行われた子どもへ親の体罰に関する研究に言及し、「この研究によると、テヘランの家庭の約70%が子どもに体罰を与えており、これは高い割合です。一方で、子どもに対する心理的な罰は体罰に比べ、子どもに対して害を及ぼす危険性をはらんでいます。」と述べた。

最後に同氏は子どもの労働についても言及し、「労働している子どもたちは、親たちの貧困、中毒、社会常識の欠如によって、労働に就かざるをえない社会的被害者です。残念ながら今のところ、このような子どもたちへの完全な組織や管理者は存在せず、また、子どもを働かせる罪で親に罰金を科すだけでは物事の根本的な解決にはなりません。そのため、そのような子どもたちを教育するための全寮制の学校を設立することが最善の方法であると私は考えます。」と自らの見解を述べた。

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(翻訳者:KS)
(記事ID:50286)