ハムシ禁漁、1年延長提案
2021年01月16日付 Milliyet 紙


農林省による黒海でのハムシ(ヨーロッパカタクチイワシ)漁の禁止の1月28日までの延長は、人々に前向きに受け止められた。黒海工科大学海洋科学技術研究所長のアフメト・ジェマル・ディンチェル教授は禁漁の1年間の延長を提案している。

農林省は、黒海で水揚げされるハムシについて、漁獲可能な大きさ以下のものの割合が増えたため、1月8日より10日間漁を禁止していた。農林省は16日の発表で、禁漁の28日までの延長を明かした。サムスンの人々はハムシの成長のため、禁漁の延長を前向きに受け止めている。

黒海工科大学海洋科学技術研究所所長のアフメト・ジェマル・ディンチェル教授は、禁漁の1年間の延長を主張する。ディンチェル教授は農林省の決定について、1年間のハムシ禁漁に向け基準を設けた点で価値があると明かした。ディンチェル教授は、乱獲によるハムシ資源の減少を農林省は見過ごさなかったと述べ、「この禁漁は、10日でハムシが望ましい体長9センチに達するので、そこで漁を再開しようというものではない。ハムシが10日で望ましい大きさに成長することは不可能だ。人の成長速度が思春期を過ぎれば大きく落ちるように、ハムシの成長速度も遅くなる。体長7センチのハムシは1年で3センチ成長するが、ひと月当たりの成長は3ミリにあたる。つまり、ハムシ漁を1か月間待ったところで、漁獲可能な大きさになるわけではない」と述べた。

■シーズン終了まで禁漁されるべき

シーズン終了までハムシの禁漁が必要だと語る漁師のサリヒ・エルタシュさんは、「今はマルマラ海からハムシが来るが、こちらにもともといたのは痩せたハムシだ。痩せたハムシをとることはそもそも道義に悖る。禁漁の数か月あるいはシーズン終了までの延長が必要だ」と話した。

漁師のアリ・エルギュルさんは、短期的な禁漁は場当たり的な対策にすぎないといい、「ハムシ漁シーズンは今終わらせるのが良いと思う」と語る。

■禁漁が延びてよかった

今年のハムシは小さく痩せていると話す漁師のジェラル・ウシュタンさんは、「気温が高かったせいでハムシが小さい。禁漁の後はよいシーズンになってほしい。同業の漁師にとっても吉報になるし、おいしい魚が食べられる。禁漁が延びてよかったと思う。獲れるハムシはそもそも小さかった。今後よくなってもらいたい。ハムシは黒海地域のシンボルだ。欠かすことができない。より大きなハムシを食べられるので、禁漁になってよかった」と語った。

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( 翻訳者:麻生充仁 )
( 記事ID:50494 )