アルジェリア:アマーズィーグ人の王の彫像をめぐり論争が白熱(3)
2021年01月12日付 al-Quds al-Arabi 紙


■彫像とファトワーのはざまで…アマーズィーグ暦新年を迎えるアルジェリアの「頭痛」

【アルジェリア:アナトリア通信、フッサームッディーン・イスラーム】

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一方、日曜日〔10日〕、元アルジェリア外交官の文筆家ウスマーン・サアディー氏は、民間紙『シュルーク』上で「アマーズィーグ暦という捏造」と題した記事を発表した。

サアディー氏は、「ベルベル人の狂信派は、アマーズィーグ暦はシシャンク王がエジプトのファラオの王座に就いた年から始まっていると言う」と書いている。

そのうえで、「アラブ・マグレブ地方のアラブ性に異議を唱える狂信的ベルベル人らが、2015年の1月12日、アマーズィーグ暦新年とやらの祝賀の準備を始めたのである」と続ける。

サアディー氏はさらに、「おかしなことに、でたらめな史実の上にアマーズィーグ暦とやらを作り上げ、嘘で嘘を広めている。」と主張する。

そして、「『ヤナーイル』は、アラブ・マグレブ地方全体にとって農耕を祝福する日である。アラブ人もアマーズィーグ人も祝うものであり、このことは誰も否定はしない。にもかかわらず、この祝賀をアマーズィーグ暦やアマーズィーグ人によるラムセス王とその軍隊への勝利と結びつけることは、まさしく捏造なのだ」と強調する。

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( 翻訳者:下宮杏奈 )
( 記事ID:50518 )