日産元CEOゴーン逃亡援助の2名、日本に強制送還決定
2021年01月29日付 Hurriyet 紙


日産の元CEOでレバノンにルーツを持つカルロス・ゴーン氏の逃亡に関する裁判に新たな進捗があった。逃亡を援助した罪に問われているアメリカ国籍の2人に対し、日本への強制送還が決定された。

日産の元最高経営責任者(CEO)でレバノンにルーツを持つカルロス・ゴーン氏が日本から逃亡した際、それを援助したとされるアメリカ国籍のマイケル・テイラーとその息子ピーター・テイラーが日本へ強制送還されることが決まった。

アメリカの裁判所は「日本・日産のカルロス・ゴーン元CEOの逃亡を援助した」罪に問われているアメリカ国籍の2人の強制送還を許可した。テイラー親子の弁護士は、ボストンの第1合衆国控訴裁判所への控訴を計画していると述べた。

マサチューセッツ州のボストン地方裁判所のインディラ・タルワ二裁判官は、テイラー親子の日本への強制送還を遅らせるようにという弁護士の請求について検討していると述べた。

■ゴーン氏のレバノン逃亡

ルノー・日産・三菱アライアンスの社長でもあったゴーン氏は、年間報酬を過小に記載し個人投資による損失を会社に補填させたとして「金融証券取引法違反」ならびに「特別背任」の罪状で2018年11月19日に日本で逮捕された。

暫く拘置所で身柄を拘束された後に保釈されたゴーン氏は、日本で行動制限されていたが、2019年12月31日にプライベートジェットでイスタンブルを経由しレバノンへ逃亡した。レバノンにルーツを持つゴーン氏は、自宅で音楽会を開催するため訪れた音楽グループが音響システムを運搬するのに使っていた大きな箱の中に入って日本から逃亡したとされている。

インターポールは、1月2日に日本政府の要請に沿って、保釈時のルールに違反したゴーン氏について「国際逮捕手配」を発し、この通達は1月6日に各国政府に通知されたという。

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:50592 )