投資ファンドからゲティルへ、3億ドルの投資
2021年03月28日付 Hurriyet 紙

トルコで生まれ海外進出を果たしているゲティル社に国内外の投資ファンドから注目が集まっており、投資額は3億ドルに上っている。

スーパーマーケット商品の配送モデルとともに設立された技術系スタートアップ企業であるゲティルは、2か月で(投資)第3ラウンドまで完了し、国内外ファンドから3億ドル相当の新規投資を受けた。

ゲティル社の発表では、「ゲティル社は評価額を26億ドルに引き上げ、わずか5年半という短期間でトルコ企業としては初のユニコーン(10億ドル以上の価値を持つスタートアップ企業)となりました。5文字、2音節からなる「ゲティル(Getir)」という単語を世界中に普及させるという目標を掲げるゲティル社は、ロンドンをはじめ、近いうちにドイツ、フランス、オランダでもサービスを開始する準備をしています」と述べられている。

この発表によれば、2か月で第2ラウンドを完了したゲティル社で第3ラウンドの主導権を握ったのは、新規投資ファンドのうちシリコンバレーを拠点とするセコイア・キャピタルと既存ファンドのニューヨークを拠点とするタイガー・グローバル・マネジメントである。以前までのラウンドに加わった8ファンドのうちの7ファンドも今回の最終ラウンドに参加した。

ゲティル社の創設者であるナーズム・サルル氏は、「ゲティル社は、世界初となる10分でのスーパーマーケット配送モデルを2015年に開始した」と話し次のように続けた。

「当社のビジネスモデルへの強い関心により、過去のラウンドから2か月経たないうちにもう一ラウンドの再投資を受けられる機会に恵まれた。我々もこれを評価しつつ、3億ドル相当の新たな資金をつくりだし、海外市場での成長を加速させることに注力していく。我々の受けた投資額は26億ドル相当にも達し、トルコのユニコーンとなれたことを嬉しく思っている。今後数か月以内に、ドイツ、フランス、オランダでゲティルの運用を開始する。加えてブラジルでも、同地でのパンデミックが終息した暁には、この2音節のトルコ語を普及させたいと考えている。また、ゲティルがユニコーンとなるにあたって最も重要な貢献をしたわがディーラーの現場従業員である宅配業者と倉庫スタッフに、年功序列に基づいて2,500万リラ(約3億4000万円)がディーラーを通じて与えられることも発表したい」

また発表によれば、ゲティル社はサービスを提供する国を5カ国に拡大することも目指している。第2ラウンドの投資を受けた後、1月末に即座にロンドンに参入したゲティル社のターゲットには、ドイツ、フランス、オランダが含まれる。

2021年の前半期には新たに参入する各国でサービスを開始したいと計画するゲティル社は、強力なチームを立ち上げるための求人募集を開始している。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:50844 )