湾岸諸国のユダヤ人コミュニティー協会:初めてホロコーストの記念式典を挙行(1)
2021年04月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

■初めて:湾岸諸国のユダヤ人団体がホロコーストの記念式典を挙行(1)

【ナザレ:本紙】

在テルアビブUAE大使館は昨日、「殉教者と英雄の追悼の日(ヨムハショア)」と呼ばれる記念日に際して、イスラエルにホロコーストの犠牲者への哀悼の意を表した。

一方、UAEとバーレーンのユダヤ人団体も昨日、「湾岸ユダヤ人コミュニティー協会(AGJC)」が主催するプログラムの一環としてホロコーストを記念する式典を挙行した。AGJCは湾岸諸国のすべてのユダヤ人団体をまとめる協会で、プログラムには、さまざまなイベントが含まれている。

式典には、占領下エルサレムにあるホロコースト記念館「ヤド・ヴァシェム博物館」を見学したバーレーンとUAEのムスリムの若者たちが参加して、(ホロコーストに関して)深く考え、意見交換を行った。今回(の式典)は、アラブ諸国が主催した初めてのホロコースト追悼式典である。

イスラエルのi24チャンネルによると、AGJCはオンラインシンポジウムを開催し、(そのシンポジウムに)UAE、バーレーン、クウェート、カタール、サウジアラビア、オマーンの団体も参加した。「ヤド・ヴァシェム博物館」を見学した若者たちもシンポジウムに加わり、そこでの体験について意見を述べた。その後AGJCのメンバーが討論会を開催し、どうすればムスリムとユダヤ人が共存し、新しい中東を創ることができるかを議論した。

また、バーレーンとUAEのユダヤ人団体は、初めて「イエローキャンドル」プロジェクトに参加した。これはホロコーストの犠牲者を追悼する国際的構想で、ユダヤ人団体のメンバーは、ホロコーストで命を落としたユダヤ人の名前を偲んで黄色いろうそくを灯した。このプロジェクトは、ホロコーストに対する啓発活動の一環として、参加者がさまざまな年代層に適した話題を検索できる教育サイトを提供している。

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( 翻訳者:堀内優希 )
( 記事ID:50886 )