シリア:バッシャール・アサドと大統領選を争う16人の脇役たち(2)
2021年04月24日付 al-Mudun 紙


■アサド…そして16人の候補者がエキストラ役をめぐって争う

【本紙】

それでもやはり、もっとも熱心な政権支持層はこうした立候補者への攻撃をためらわず、彼らがあえて踏み出すその一歩を批判した。彼らのほとんどがアサド大統領への全面的な支持を強調する声明を表明しているにもかかわらず、である。これは反体制派によれば、彼らの立候補が、「お飾り」候補が選挙に参加していることを望む政権の要求に応じたものであることを示す証左であるという。

この選挙が真剣さを欠いていること、また政権が治安当局からの事前許可を得ていない人の立候補を許可し得ないことは全員が認めている。あるいは少なくとも、政権に不服である立候補者は、選挙への参加にあたって人民議会からの支持を得られないであろうという事実は周知されている。

シリアの共和国大統領選挙法は、立候補希望者は、人民議会議員35名からの承認を得る必要があると定めている。同議会はバアス党によって支配されており、その総議席数は250議席である。つまりこれは、一議員が同時に複数の候補者を支持することが認められていないという状況を鑑みると、人民議会から35名分の同意を得られる立候補者は最大でも7名であることを意味している。

選挙の結果がバッシャール・アサドに有利となるようあらかじめ決められているという確かな見込みを考慮すれば、議会の承認を得ることになるその他の立候補者に多くの人の目が向けられるだろう。また、バッシャール・アサド以外の候補者の存在が選挙を合法なものにするための根本的な条件であるという理解のもと、こうした承認がムハーバラートとその指導部の意向に従属していることは誰もが認めている事実なのだ。

(後略)

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( 翻訳者:武田ほのか )
( 記事ID:50964 )