豊穣と恵みの祭り、フズルッレズ
2021年05月07日付 Hurriyet紙


パンデミックの影響で自宅で過ごす時間が増えている今日この頃、毎年5月5日から6日にかけての未明を祝い恵みがもたらされることを祈るフズレッレズの祭りを多くの人が待ちわびている。多くの人々が薔薇の枝に願い事を括り付け、機会があれば願いの成就を祈って夜明け前にそれを海に放り投げた。

さて、フズレッレズの祭りの意味は何なのだろうか?
フズレッレズは、世界の恵まれない人々を助けることで知られるフズルと、海の支配者と信じられているエリヤが地球上で出会う日で、春の訪れと考えられ祝福されているものだ。フズレッレズの地理的なルーツは中央アジアで、中東・アナトリア文化に属していると一般的には考えられているが、近年は広い範囲で受け入れられている。キリスト教徒も、フズレッレズを春が訪れ自然が目覚める最初の日として受け入れている。ギリシャ正教やカトリックでは、フズレッレズは聖ゲオルギウス記念日として祝われている。

■豊穣と健康を広める守護聖人

イスラームについて解説するいくつかの文献によると、フズルは命の水を飲んで不死を手に入れ、特に春になると人々の間を歩き回って豊穣と健康を広め、危機に陥ると助けてくれる守護聖人(神と同等の完璧さを手に入れた存在)だ。

■薔薇と火

信仰によると、フズレッレズの祭りの前には家を掃除し換気する。当日には清潔な衣服を着用し、祭日の食卓が用意される。フズルは清潔でない場所には訪れないと信じられている。海に面した地域では、祭りは水辺と緑のある環境で行われる。食卓には新鮮な植物、新鮮なラム肉もしくはレバー肉が出されるという習慣がある。春に初めて食べる子羊が健康と病気の治癒をもたらすと信じられている。新鮮なハーブから作られたチャイを飲むことで、美容と病気の治癒に効果があると言われている。フズレッレズの伝統のうち最も広く知られているのは、夕方のアザーンの後に薔薇の枝にお金、口を開けた財布、願い事を括り付けるというものだ。一部の地域では、願い事を紙に書いて薔薇の枝に括り付けて地面に埋める。願い事は夜明け前に水辺に放り投げる。フズレッレズの夜には火を焚き、願い事をして火の上を跳び越える、あるいは火の周りで踊るということが最も一般的な伝統の1つだ。

■カカヴァの喜び

エディルネで行われるカカヴァ・フズレッレズ祭りは、新型コロナウイルス感染防止対策で完全に封鎖されて開催されることになり、今年は規模を縮小して祝われたが、それでも火が焚かれ人々はそれを跳び越えたり周りで踊っていた。エクレム・ジャナルプ知事、レジェプ・ギュルカン市長、フィクリ・オジャク地区長は前日の夜に象徴として巨大な火を焚いた。何千人もの人々が集まって祝う場所であるサライイチは完全封鎖のため、警察によって入退場が禁止された。サライイチに入れなかったロマの人々は、日没と同時に家々の前で火を焚きカカヴァを祝った。アンタルヤやメルスィンなど多くの県でもフズレッレズの火が焚かれた。

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(翻訳者:神谷亮平)
(記事ID:51020)