14か月ぶり、ヴァンのイラン国境まもなく再開
2021年05月15日付 Hurriyet 紙


コロナウィルス感染予防対策によって14ヶ月間閉鎖されていたヴァン県のカプキョイ国境ゲートが5月17日から再開放される。これによってヴァンではバイラムの喜びが倍増した。

イランとの最長の陸上の国境をもつヴァン県のカプキョイ国境ゲートは新型コロナウィルス(COVID19)感染予防対策として14ヶ月間通行を封鎖されていたが、5月17日から通行を再開することになり、ヴァン県の小売商にとってバイラムの喜びが倍増した。

サライ郡にあるカプキョイ国境ゲートはイランでの感染者数増加を受けて2020年3月24日に車両および歩行者の通行を封鎖されたが、来週には車両、歩行者ともに通行を再開するとのことで期待が高まった。毎年多くのイラン人観光客が街に入るゲートが開かれるとの朗報により、小売商やビジネス界隈は活気づいた。

◾️「カプキョイ国境ゲートは経済の要衝だ」

ヴァン経済産業組合 (TSO)運営委員会のヴェキリ・フェヴズィ・チェリキタシュ副委員長はレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領の指示により5月17日以降国境ゲートの通行についてサービスを再開すると発表した。チェリキタシュ副委員長はヴァンの人々は長きにわたりこの決定を心待ちにしていたと話し、次のように述べた。

「カプキョイ国境ゲートは我々の経済の要衝だ。国境ゲートからは年間約100万人の観光客がこの街に入場し、これは我が県に年間約10億ドルの収入をもたらす。これはあらゆる業界に波及する。運送業をはじめとして宿泊、ホテル、アミューズメントセンター、カフェ、レストラン、織物業といった分野にも触れる。何千人もの事業者や何十万人もの労働者にも関係する恩恵を含んでいる。感染拡大前は国境ゲートは8時間ベースで開放されていた。ゲートは24時間ベースで開放されなければならないと我々は確信している。この状況では県内にとどまらず国の経済にも前向きな貢献と付加価値をもたらすはずだ。長期間にわたり閉鎖されていたゲートが再開放され、その意味では我が県は大歓声が起きた。我々は通行再開を大いに期待する。ヴァンは国境ゲートの再開によって以前の日々に戻れると私は信じている。」

◾️「1人あたり平均約1000ドルを消費する」

トルコ旅行代理店協会(TÜRSAB)東アナトリア地域運営委員会のジェヴデト・オズギョクチェ委員長は感染拡大によって最大の影響を受けた業界の一つは観光業界であると強調した。オズギョクチェ委員長は経済的に困難な状況が続く観光業界が国境ゲートの開放によって再び活気ある日々を取り戻せると話し、「国内やヨーロッパから我が街に訪れる観光客は通常はキャンプのために来ていて、休暇が終われば飛行機で帰っている。彼らは街で買い物をしない。イランから訪れる観光客は彼らとは違い、積極的に買い物を行い、食文化やアミューズメントを楽しみにきている。彼らは1人当たり平均1000ドルを消費する。あらゆる小売商や商売人から買い物をして、県の経済に重大な貢献をしてくれる。その意味では国境ゲートの開放はとても重要だ。5月17日から、商店街や市場で以前のような活気ある日々が再び戻る。」と述べた。

◾️「国境ゲートの朗報は2度のバイラムをもたらした」

ヴァン小売商および職人組合協会(ESOB)のイサ・ベルゲ会長は国境ゲートの再開が小売商を元気づけると話した。同会長はヴァンに2018年に訪れた観光客約50万人が国境ゲートを利用していたと強調し、次のように述べた。

「ヴァンは観光の潜在力が高い都市だ。これほど能力を持つ都市で国境ゲートが閉鎖されることは経済的にマイナスの影響があった。国境ゲートの開放はヴァンに2度のバイラムをもたらす。以前はイラン人たちの来訪によりこの街は人出が多かった。昔のそのような日々を取り戻すために今、小売商と職人がとても張り切っている。特に宿泊施設、レストラン、カフェ、理容室、美容サロン、すべての小売商がこの日を待っている。我々はあらゆる準備を行なった。職場はどんな不足も補って、イラン人のお客様をもてなす準備ができている。この街は年間100万人の観光客をもてなせる街だ。このうち半分イラン人だ。5億2800万リラほどの経済貢献をしてくれる。これはイラン人観光客と国境ゲートのおかげだ。だからこそ国境ゲートは我々にとって非常に重要だ。その意味で、小売商たちは大統領に祈っている。」

◾️「大きな活気がある」

ヴァン仕立て屋・菓子屋・靴屋・服飾職人商工会議所のチェキン・カラドゥマン所長は「毎年我が県に押し寄せてくる観光客たちがいた。旅行で買い物し、宿泊して小売商にとても重大な貢献をもたらしてくれた。その意味で国境ゲートの開放は小売商を力づけるはずだ。尽力には大いに感謝する。」と述べた。

ヴァン床屋・理容室組合のヴェイセル・コチ組合長は「カプキョイ国境ゲートはこの街にとってとても重要である。国境ゲートを開放し、観光客がこの街にながれこむことを楽しみに待っている。イラン人観光客は特に肌や美容ケアのためこの街を選んでいる。その意味で組合員たちはこの決定をとても喜んでいる。」と述べた。

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( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:51053 )