パレスチナ:ヨルダン川西岸地区にて、73回目のナクバの日を祝うデモ
2021年05月15日付 al-Quds al-Arabi 紙


パレスチナ:数百人のパレスチナ人が73回目のナクバの日を祝う。

【ラーマッラー:アナトリア通信】

占領下のヨルダン川西岸地区で土曜日、73回目のナクバの日を祝うため、数百人のパレスチナ人が散発的なデモや抗議に参加した。

デモの参加者らはパレスチナの旗や「帰還の権利」などと記されたプラカードを持ち、毎年5月15日に当たるナクバの日を祝った。

同様にデモ参加者らは鍵の模型を掲げたが、これは1948年に自分たちが追われた村や街に帰る権利を象徴している。

また、ヨルダン川西岸中のモスクの拡声器を通して、73秒間(ナクバを記念する年数)の警笛が鳴らされた。

ラーマッラー(中心地)では、ナクバの日を祝うため高等委員会が呼びかけた中枢デモが街の中心部のマナーラ広場から始まり、数々の通りを練り歩いた。

アフマド・アブー・フーリー・パレスチナ解放機構難民問題局長は、パレスチナの人々は「権利と信条を貫いてナクバの73周年を祝っており、それら引き換えることを断固として拒否する」と述べた。

また同氏は声明の中で、「進行中のイスラエルの侵略は、ナクバの絶え間ない延長であり、パレスチナの存在を終わらせるものである」と加えた。

同様のデモ活動は、ヨルダン川西岸の多くの街で行われた。

「ナクバ」とは、1948年に「武装シオニズム集団」の手によってパレスチナ人が自分たちの土地から退去させられた出来事を指す言葉である。

イスラエル国家が建国された同年、シオニズム党による虐殺から逃れて、およそ800,000人のパレスチナ人が自分たちの家から退去することを強いられた。パレスチナ自治政府の報告によると、この虐殺によってパレスチナ人の犠牲者はおよそ15,000人に至った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:伊藤遥 )
( 記事ID:51055 )