イラン改革派戦線、大統領選に対して声明「我々には国民に示す候補者がいない」
2021年05月26日付 Hamshahri 紙


“イラン改革派戦線[下記註参照]は監督者評議会がイラン暦1400年(大統領)選挙の広範な立候補者を失格としたことに対して声明を発表し、「此度の措置は、我々の見解では単に改革派の排除を意味するだけでなく、その主たるメッセージとは国民を国家の意思決定プロセスから排除することである」と強調した”

【ハムシャフリー電子版】ニュースサイトjamaran.irによると、改革派戦線の声明文は以下の通りである。

神の名の下に

イランの偉大なる国民へ

 イラン改革派戦線は、熱狂的で皆が参加する(大統領)選挙を、全ての政治潮流や様々な階層の代表者が参加する形で開催し、我が国の根本的な諸問題や悲惨な経済状況、そして国民の暮らしを打開するために、我々の全ての努力を尽くした。

 しかしながら、候補者資格審査過程で生じたプロセスは、選挙と投票箱を通じて物事を改革しようとする国民の信念と希望に深刻な打撃を与えた。監督者評議会は事前に練られた方策により、全ての多様な政治潮流の代表者を、1つの特定の潮流を除いて、排除したのである。

 イラン改革派戦線は総会で9人の候補者を(大統領)選挙において擁立し、その中から1人の候補者を選出しようとしていた。しかし彼ら全員が失格となり、いまや改革派戦線には国民に示す候補者がいない。

 此度の措置は、我々の見解では単に改革派の排除を意味するだけでなく、その主たるメッセージとは国民を国家の意思決定プロセスから排除することである。改革派は様々な傾向をもった候補者を幅広く推薦することで選挙過程におけるあらゆる緊張を避けようとしたが、とある頑ななグループはあなた方国民や異なる政治的選好を持つ人々が選挙に参加せず、選挙が最低限の参加者と特定の選好に基づいて実施されることを望んでいるということが明白となった。

 本報告を、国家の主人たるイランの偉大な国民に対して、あなた方が我々の努力の軌跡と他者の破壊行為を認識できるようにすべく提供する。

 この点に関する改革派戦線のより詳細な声明、および改革派戦線が国家運営を担い現在の悲惨な状況から抜け出すために作成した計画は、まもなく公開される予定である。

[脚注]イラン改革派戦線:
 1399年エスファンド月[西暦:2021年2-3月]に結成された改革派の政治会派。27の政党が参加。ホセイン・キャマーリー(イスラーム労働党党首)とエブラーヒーム・アスガルザーデ(イスラーム・イラン連帯党元党首)が共同代表を務める。

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( 翻訳者:KMMK )
( 記事ID:51123 )