パレスチナ:西岸地区で衝突が発生し、発射された催眠弾により複数のパレスチナ人が負傷
2021年05月29日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ヨルダン川西岸地区で発生したイスラエル占領軍との衝突により数十人のパレスチナ人が負傷

【ラーマッラー】

金曜日、イスラエル占領軍が(ヨルダン川)西岸地区北部の入植地を非難するデモを解散させた際、数十人のパレスチナ人が負傷させられた。

複数の目撃者によると、「イスラエル占領軍は、西岸地区・ナーブルスの南部にあるベイト町でのデモ行進を解散させるためにゴム弾と催涙ガス弾を使用した」という。デモ行進はそこに「入植前哨基地を設立することに対して抗議するもの」だったという。

彼らによると、衝突のなかで催涙ガス弾が集中的に発射されたことで、数十人のパレスチナ人が呼吸困難に陥ったことが明らかになった。また複数の目撃者によると、同様の衝突がベイト・ダジャン(ナーブルス東部)およびカルキリヤ東部(北部地域)のカフル・カドゥームでも発生し、これにより数十人が呼吸困難になった。

カフル・カドゥームの人民抵抗委員会のコーディネーターであるムラード・イシュティウィー氏が述べたところによると「占領軍は、17年間閉鎖されていた通りの開通を求める行進を解散させるために、ゴム弾および催眠ガス弾を雨あられと撃った」という。 

パレスチナ人らは毎週金曜日に西岸地区内の多くの町村で、占領や分離壁に反対する行進を組織している。

イスラエルとパレスチナの推定によると、西岸地区と占領下エルサレムには約65万人の入植者が存在し、彼らは164の入植地と116の入植前哨基地に居住している。

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( 翻訳者:半田桃香 )
( 記事ID:51124 )