パレスチナ:PLOの改革運動が活発化
2021年05月29日付 al-Quds al-Arabi 紙

■PLOの再建と改革を訴えるパレスチナの国際運動

【ニューヨーク:本紙】

世界各地のパレスチナ人の活動家、専門家、ジャーナリストらは、5月27日(木)・28日(金)に、PLOの改革と民族評議会のパレスチナ国内外での包括的な選挙実施を訴える働きかけを行った。これは1964年に設立されたPLOの創立57周年記念日に合わせて実施された。

「PLOの再建のための国民運動」と題されたこの運動には、PLO指導者の多くが参加した。ロンドンのアラブ思想フォーラム代表のムハンマド・アミーン氏が運営した、ズームを介した記者会見で運動に関する声明が発表され、多くのジャーナリストと運動指導者が出席した。

多くがPLOメンバーでもある運動の主催者らによると、この運動の主たる目的は、権力配分や縁故主義から離れ、PLOの動脈に新たな血液を注入するための選挙を実施すること、そして若者をパレスチナの国政に参加させることである。

記者会見で発表された発足声明によれば、改革運動の実行の意図は全てのパレスチナ人のPLOへの参加を含んでおり、それは彼らが暮らす全ての場所において、パレスチナ人の様々な政治的立場を代表する新たな指導者らの選出を通して行われる。また包括的改革の取り組みは、パレスチナの安定性とパレスチナ人の民族自決権の維持にも関わるものであり、声明で「悲惨なオスロプロセス」と表現されたものとは異なるとされている。

(後略)

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( 翻訳者:安井日寧子 )
( 記事ID:51128 )