モーリタニア:前大統領とその支持者たちの闘い
2021年06月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モーリタニア:前大統領とその弁護士らによる弁護は検察および公安当局との闘争の段階に突入する

【ヌアクショット:本紙】

「カリーラとディムナ」物語、あるいは「千夜一夜物語」シリーズのような日常的な世間話のリズムにすら合わせるような形で、彼の事件を巡って分裂する世論の眼下で、ムハンマド・ウルドゥ・アブドゥルアズィーズ前大統領は検察および公安当局との争いを続けている。民衆によると、法に基づく対処を求める人々と、司法への移管をもってして彼に関するストーリーを早急に終わらせることを要求する人々、そして「誰が祖国を略奪したか」の問題について当局の怠慢や懈怠を糾弾する人々に分裂しているという。

前大統領は、ブログ投稿で「自らに対する諸々の違反行為と、未知の勢力から自らに向けられた脅迫」と同氏がみなしているものへの返答を受け、彼の政党である人権と世代構築のための国民団結党と、弁護士ムハンマド・アシュドゥー率いる彼の擁護者たちは司法と公安との争いの段階に突入することを明らかにした。

同党は水曜に発表した声明において、内務省や諸機関、および部局に対し、市民の安全と公共財産、私有財産を保障するという国家の負うべき責任を全うするよう求めた。また、公共の安寧と安全を、区別なく、また特定の誰かを対象にすることなく全ての市民に対し、献身的かつ忠実に保障することも要求した。その一方、とりわけ前大統領であるムハンマド・ウルドゥ・アブドゥルアズィーズ氏について言えば、誰も彼の通行を妨げず、昨日はいかなる嫌がらせも受けなかった。彼がスポーツの練習をする間も、市民たちは彼と通る道を共有することに慣れていたが、いかなる嫌がらせも受けていない。これは、彼が権力の座についていた時でさえ同様であったという。

同党はその声明において、「モーリタニア当局とその治安機関は、前大統領ムハンマド・ウルドゥ・アブドゥルアズィーズ氏に及ぼし得る精神的、肉体的ないし言葉による脅迫と危害に対して完全な責任がある」と述べたほか、「同氏は司法の保護下にあり、司法は彼への陰謀を企てる共謀者たち、敵意溢れる者たち、はたまた暴徒らからなる破壊者たちが危害を加えようと駆り立てるような、いかなる悪党からも彼の財産と生命を保障する義務がある」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:横尾龍汰 )
( 記事ID:51142 )