難民はコロナ集計に含まれているのか?
2021年06月06日付 Cumhuriyet紙


コロナウイルスはトルコにいる難民にも市民にも影響を与えた。しかし、保健省は難民の感染者、発症者、死亡者数を発表していない。では、難民の中の感染者、発症者、死亡者数は日毎のコロナ集計に含まれているのか?

難民の中の感染者、発症者、死亡者数は日毎のコロナ集計に含まれていることが判明した。この状況はトルコの感染者と死亡者数の対人口比率について混乱を生んだ。亡命・移住研究センター長のメティン・チョラバトゥル氏は保健省が数を発表せずに難民に関する推測はできないとし、「数を出すことは不可能だ。保健省のデータを持っている者以外は誰も数を出せない」と述べた。

トルコの人口は2020年末時点で約8370万人であり、EUの推測によれば国内に5~600万人の難民がいる。難民の約370万人が居住登録済みである。

保健省の日毎の集計に難民も含まれていることは国内の感染者、発症者、死亡者数の対人口比率について混乱を生じさせた。保健省が発表した2021年6月5日付の集計によれば、国内の総感染者数は528万2594人、総死亡者数は4万8068人である。

■「保健省は数を発表すべき」

亡命・移住研究センター長のメティン・チョラバトゥル氏は、難民に関して何のデータも発表されていない、発表されるべきだと話した。チョラバトゥル氏は、「数を出すことは不可能だ。保健省のデータを持っている者以外は誰も数を出せない」と述べた。

居住登録済みの難民は治療を受ける機会を得られるが、未登録の難民はこの機会を享受できないと説明するチョラバトゥル氏は、難民は市民に比べより健康的な生活の条件が無いためにコロナの影響を多く受けていると指摘した。

■「誰よりももっと守ろうとしている」

チョラバトゥル氏は、難民はコロナウイルス対策全てを守っていると強調し、次のように述べた。

「彼らは戦争から逃れ、ここに来た。生きるために抗っている。不運にも関わらず子どもたちに大学を卒業させようと頑張っている。何の支援を受けずとも、政府が実施する制限的禁止をおそらくは誰よりももっと守ろうと努めている。接触を減らし、距離を保っている。当初はマスクの入手で大きな困難に直面した。トルコ市民にマスクが配布される時は各区、広域市、中央自治体、多くはトルコ市民を対象とした。難民は長い間マスクをもらうことができなかった。外に出ず中に閉じこもった。」

チョラバトゥル氏は、保健省はトルコにいる者全てがコロナウイルスの影響をどれほど受けたのかを発表する必要があると指摘した。また、「これが何の利益になるか?支援やワクチン接種を受ける機会が少ない人たちがいる。これらの理由に対処し、それをなくすことが出来るだろう」と述べた。

チョラバトゥル氏は、難民にもトルコ市民に適用される条件と同じコロナウイルスワクチン接種が開始したと述べ、トルコ市民にある反ワクチンの考えは難民にもあるとし、これは解決されるべきだと言及した。

■ワクチン接種済みの難民の数も発表されていない

チョラバトゥル氏は、他の都市に出稼ぎに行く難民らはワクチン接種のために居住登録している都市に呼ばれると言い、「法的には行ってはならないが、彼らは生活費を稼ぐためにイスタンブルやブルサ、メルスィン、アンカラといった仕事が見つかる、お金を稼げる場所に行っている。出稼ぎ先からは居住登録ができない。例えばキリスに居住登録があるが、不定期にイスタンブルで働いている。E-devletに入ると『あなたの居住登録地はキリスです、そこで接種をしてください』と出る。その人はキリスに行ってまたイスタンブルに戻る。仕事を失うことになる。交通費はないし移動規制がある。ワクチン接種ではこういった問題がある」と述べた。

チョラバトゥル氏は、保健省からはワクチン接種を受けた難民数も発表されていないと指摘した。

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(翻訳者:安井 悠)
(記事ID:51158)