EUから30億ユーロ、シリア難民予算
2021年06月26日付 Hurriyet 紙

【国営アナトリア通信】欧州連合(EU)欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は、EUがトルコに留まるシリア難民に対する支援に2024年までに30億ユーロの予算を計上することを発表した。

ウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長は、ブリュッセルで開かれたEU加盟国首脳会議の後シャルル・ミシェルEU大統領と欧州理事会議長国ポルトガルのアントニオ・コスタ首相とともに記者会見を行った。 

フォンデアライエン欧州委員長は、EU首脳会談でトルコとの関係と現在のシリア人の状況について協議したことを明かし、「何百万人ものシリア難民を抱えるトルコと、ヨルダンやレバノンといった周辺諸国に対する支援を継続することをはっきりと主張した」と語った。

フォンデアライエン欧州委員長は、負担の大部分をこの地域が負っていること、難民の保護と難民を抱える国への支援がヨーロッパの共通の利益であることを語った。EUが過去に支援を行い、また今後も継続することを強調するフォンデアライエン欧州委員長は、次のように語った。

「トルコに暮らす難民を支援するため、2024年までに追加で30億ユーロを計上することを計画している。これは全てEU予算から拠出され、難民の社会経済的支援に充てる。シリア人難民は何年もこの地域で生活しており、今後の見通しを立てる必要があるので、これは単なる緊急の支援にとどまらない。追加でトルコに対し、東部国境の移民管理について支援を行う。また欧州委員会は、ヨルダンやレバノンに暮らすシリア人難民に対しても2024年までに22億ユーロを拠出する。EU加盟国に対してもより多くの財政援助を要請した。」

フォンデアライエン欧州委員長は、EU首脳がこの支援策を支持していること、欧州委員会が今後正式な法案を準備することを明かした。

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( 翻訳者:麻生充仁 )
( 記事ID:51247 )