原子力庁長官 ブーシェフル原発2・3号機の完成遅延理由について説明
2021年06月27日付 Iran 紙


 イラン原子力庁長官は「資金調達が難航していることにより、ブーシェフル原子力発電所2・3号機の工事完成が遅れている。この問題の解決に向け、我々は政府の経済委員会に案を提出する予定である。これが承認されれば、完成に向け作業が進むだろう」と述べた。

 アリーアクバル・サーレヒー原子力庁長官は、現在、原子力発電所において1000メガワットの発電が行われており、ブーシェフル原子力発電所2・3号機が完成すれば、発電総量は3000メガワットに達することが見込まれるとした上で、次のように述べた。「各発電所はいずれも1000メガワットの発電を行なう見通しである。当然のことながら、現在この2機の建設着工から3年が経過し、完成までにあと5年を要する。」

 同氏は、ハーネイェ・メッラト[イラン議会通信(ICANA)]によるインタビューの中で、次のように続けた。「いずれの発電所も完成して稼働するまでに8年かかるとみられる。現在、経済問題と制裁のためロシアへの分割払いに支障が生じており、期限までに金額を支払うことができていない状態だ[訳注:ロシア企業が建設工事を請け負っている]。このことにより、発電所の建設と完成が遅れてしまっている。」

 サーレヒー長官はさらに、「ブーシェフル原発2・3号機が、当初予定していた8年の間に完成しない可能性もある。しかし、経済問題が解決した場合には工期を早めることができ、ある程度は遅れを取り戻せるだろう。」と強調した。

 原子力庁長官は、「資金的な問題を解決し、原発2・3号機の建設費用を確保するため、政府の経済委員会に案を提出する予定である。承認されれば、案は内閣に送られることとなる。」と説明した。(ISNA通信)

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( 翻訳者:HR )
( 記事ID:51294 )