ヴァン湖周辺湖沼、また一つ干上がる
2021年07月10日付 Cumhuriyet紙


トルコ東部ヴァン湖流域の水枯れが90%に達した。世界的な気候変動によって、アクギョル湖につづきサライ塩湖も干上がった。研究者は対策を講じなかった場合、ヴァン湖流域の小さな湖沼の多くが干上がり、ヴァン湖がさらに縮小すると警鐘を鳴らす。

ヴァン湖流域では降水量の減少と季節ごとの平均気温の上昇が観測され、オザルプ郡のアクギョル湖に続き、サライ郡の塩湖も干上がった。 

調査では、前の年と比べた降水量の減少と気温の上昇に伴う蒸発量の増加の結果として、水源やこの地域のダムや湖沼の水量も減少したことが判明した。

371ヘクタールの広さをもつサライ塩湖は、毎年多くの渡り鳥が訪れてきたが、地球温暖化、降水量の減少、急速な蒸発のために不毛の地と化した。

サライ郡カズルギョル地区から2キロの距離にある塩湖は、大統領令によって「特別保護地区(kesin korunacak hassas alan)」に指定されている。塩湖の水面は塩分濃度の上昇によって白く染まった。

■「地下水は計画的に利用しなければならない」

ヴァン生誕百周年大学(YYÜ)文学部地理学科のファルク・アラエッディンオール教授は、非常に深刻な干ばつが迫っていると語る。

アラエッディンオール教授は、今年の降雨量が少なく気温が上昇したことで蒸発量が5倍に増加したことを明かし、「これもまた多くの湖の水枯れの原因となっている。アクギョルにつづく塩湖の水枯れは偶然ではなく、われわれが予期していた状況だ。この状況が続けば、数年以内にヴァン湖流域の多くの小さな湖沼が干上がり、ヴァン湖が縮小する」と語った。

アラエッディンオール教授はさらに、地下水の利用に細心の注意が必要だと強調する。

「われわれは地下水を非常に乱暴に使っている。ヴァン湖流域では絶対にボーリングによる地下水の採取を許可してはならない。地表を流れる水は地下水を増加させない。深刻な飲料水の不足に直面しかねない。」

畜産業、農業にも影響が及んでいることに言及したアラエッディンオール教授は、直ちに行動をとる必要があると訴え、長いスパンで水需要を管理下に置くことが必要だと明かした。

■「雨は飲み水にならない」

アラエッディンオール教授は、「やたらめったら地下水をくみ上げてはいけない。地下水は計画的に利用しなければならない。自然の保水機能に任せなければならない」と述べ、水の再利用の必要性を強調した。

アラエッディンオール教授は続ける。

「いまこそ水の保全が最も必要な時期だ。雨は飲み水にならない。特に夏の間、対流性降水は洪水の原因となりうる。この問題が認知されなければならない。蒸発を防ぐため、世界でとられている対策を講じなければならない。」

オザルプ農協のシャイェッティン・ジェイランジュ組合長は、サライ郡の塩湖の水枯れがアクギョル湖と同様だと語る。

ジェイランジュ組合長は、この地域の農業と畜産業にとって重要な2つの湖の水枯れが干ばつの深刻さを表していると話す。

「この2つの湖は春、渡り鳥が飛来するところだ。オザルプ郡のアクギョル湖に続いて、いまではサライ郡カズルギョル地区の塩湖も完全に干上がった。いま地域を襲っている干ばつの顕著な例だ。」

■「水枯れが90%超に」

この地域の水枯れが80%から90%に進行したことを明かすジェイランジュ組合長は、「この2つの湖の水はそうやすやすと引くものではなかった。干ばつが深刻な次元に達したことを示している」と述べた。

サライ農協のアフメト・オネル副組合長は、干ばつの最大の原因として冬に雪、春に雨が降らなかったことを挙げた。

オネル副組合長は、地域では干ばつによって被害が出ていることを伝え、「われわれが育てる小麦、クローバー、大麦が水不足が原因で枯れた。この干ばつの最も目立つ例は完全に干上がった塩湖だ。今年、農家は非常な困難に見舞われている」と話した。

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(翻訳者:麻生充仁)
(記事ID:51318)