WHO事務局長「デルタ株感染、98カ国に拡大:コロナの新種株がワクチン接種状況を上回るスピードで蔓延中」
2021年07月04日付 Hamshahri 紙
WHO[世界保健機関]は、新種のコロナウイルスがワクチン接種状況を上回る速さで世界中に蔓延しつつあることを警告し、世界の指導者たちに対して、ワクチン摂取のスピードを加速させるか、そうでなければ疾病の大規模な蔓延を覚悟するよう呼びかけた。
【ハムシャフリー電子版】ビジネス・インサイダー[訳注:アメリカのビジネスや技術ニュースの専門ウェブサイト]によると、WHO事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイェソス博士は、インドで最初に確認された伝染性の高いデルタ株がワクチン接種を「追い越している」と述べた。
ゲブレイェソス博士は「デルタ株は危険であり、依然として変異を続けている。したがって継続的に分析し、それに応じて公衆衛生上の対応を適宜調整していく必要がある」と述べた。
同氏はさらに「デルタ株ウイルスは少なくとも98か国で確認されており、各国のワクチン接種状況にかかわらず急速に蔓延している」と付け加えた。
世界保健機関事務局長は、2022年7月(イラン暦1401年ティール月)までに、世界のすべての国の人口の70%が予防接種を受けるべきであると見解を示した。
一部の先進国はすでに目標値に達しているものの、世界のほとんどの国はそれに程遠い。専門家は、ワクチン接種を受けていない人々のグループが多いほど、変異によってウイルスがさらに危険になる可能性が高くなることへの懸念を表明している。
ゲブレイェソス博士によれば、ワクチン接種は、「パンデミックを遅らせ、人々の命を救い、真の世界的回復をもたらすための最良の方法であり、より危険ですらあるウイルス株の蔓延を防ぐ方法である」
WHO事務局長からの警告は、新型コロナウイルスのデルタ株が世界中で急速な拡大を見せる中で発出されている。
ポルトガル、ロシア、英国などの国では、毎日の新規感染件数が急速に増加している。
英国の保健当局が今週発表したところによると、デルタ株感染件数がわずか1か月足らずで4倍になり、金曜日にデルタ感染と確認された件数は、前の週より46パーセント高かった。
デルタ株は米国にも広がり、全50州で報告されている。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:KN )
( 記事ID:51368 )